ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

森に浮かぶ秘密基地


樹齢300年を超えるクスノキに一体化した立派なツリーハウスと、
わくわくする樹上アスレチック——。
こんな、冒険心をくすぐる、魅力的な場所があるのをご存知でしょうか?


そこは、「星野リゾートゾナーレ熱海」にご宿泊のお客様が利用できる、
「森の空中基地くすくす」です。
なんと、この場所に『ツリーハウスがほしいなら』を置いてもらえることになりました!
さっそく送っていただいた、緑いっぱいのすてきな写真がこちらです!



ぜひツリーハウスにのぼって、自由に読んでいただけたら嬉しいです。
きっと、忘れられない1ページになること間違いなし、です。
気持ちのよい季節、ぜひ訪れてみてくださいね。

ご協力いただきました松田さま、どうもありがとうございました!


(営業部 鈴木)



先月末まで開催していた「ツリーハウスイースター」の様子。カラフルで素敵ですね!


星野リゾートゾナーレ熱海
https://risonare.com/atami/
〒413-0016
静岡県熱海市水口町2-13-1




作品の詳細はこちら

青山ブックセンター六本木店があったから、六本木に引っ越した

「朝までやっている本屋がオープンした ! 」と聞いて、
迷わず六本木で住まいさがしをはじめた。
さいわい、ABC六本木店から歩いて7分くらいのところに1LDKの部屋を見つけた。
南青山の小さなプロダクションで仕事をしていて、広告の仕事をしながら、
フランスのドキュメンタリー映画の配給上映をしたり、
W・サローヤンの2冊の小説を、岸田今日子さん、伊丹十三さんに翻訳してもらい、
知り合いの版元を発売元にして、初の単行本を出版した頃だった。
その日のうちに帰宅できる日は少なく、それでも帰ってシャワーを浴びてから、
歩いて本屋に出かけられるなんて……それは夢のような至福の生活だった。
六本木交差点近くの俳優座は、夜10時から「シネマテン」という映画館になり、
続いて、WAVEがオープンして、地下にはミニシアターのシネ・ヴィヴァンが2館できて、
好きな映画がいつでも深夜に観られるようになった。
霞町への坂の途中、ガラス屋さんのビルの地下には、
うんと先輩格のオンシアター自由劇場があった。
眠らない街六本木は、いつも鼓動が高めになるスポットがたくさんあった。
これからの人生、映画の配給会社としての仕事をするか、それとも出版社を始めるのか、
妄想にひたっていたその3年後に、ブロンズ新社を立ち上げることになる。


六本木に住んだ12年間、毎日のように通った本屋さんでした。お世話になりました。



若月眞知子

【あべ弘士さんのサイン入り色紙をプレゼント!】『クマと少年』感想募集キャンペーン


あべ弘士さんの最新絵本『クマと少年』が5月17日に発売となりました。
今回発売を記念して、『クマと少年』の感想をTwitterで募集します。
感想を書いてくださったかたの中から、
抽選で5名様にあべ弘士さん直筆のサイン色紙をプレゼント!
ご応募お待ちしております!




◎応募方法
(1) ブロンズ新社Twitterアカウント
@BronzeShinsha)をフォローして下さい。
(2)「 #クマと少年 」のタグをつけて、ご自身のアカウントから感想をご投稿ください。
*タグをつけるときは、タグの前後の半角空きを入力をお忘れなく!


◎応募締切
2018年8月31日(金)


・ご応募いただいた感想は、ブロンズ新社Twitterアカウントでご紹介(リツイート)させていただく場合がございます。
また、当落の有無にかかわらず、弊社の宣伝物、イベントなどで掲載・展示する場合がございます。
あらかじめご了承のうえ、ご応募ください。
・当選の発表は、色紙の発送(9月上旬予定)をもってかえさせていただきます。
・当選については、Twitterからダイレクトメールでご連絡いたします。
応募されたかたは、応募締切後しばらくはフォローを外されないようご注意ください。

手づくりツリーハウス「おちゃのじかん」(山梨県韮崎市)

素敵なツリーハウス完成!


山梨県韮崎市穴山町に素敵なツリーハウスが完成しました。
作られたのは、カフェ「おちゃのじかん」を経営する清水俊弘さん。
昨年末から少しずつ作業を進めて、3月はじめにツリーハウスが完成しました。
基になっている欅には一本も釘を打たずに作られています。
広さ1畳ほどのツリーハウスですが、風通しが良く、
南アルプスを眺めながらお茶飲んだり、本読んだりなどなど
いろいろに楽しめる夢のツリーハウスです。
カフェの庭にはツリーハウスの他にも地元産の木材で作られたガゼボなど
面白い仕掛けがいっぱい。
子ども達もたくさん訪れて、ツリーハウスに登ったり、
降りたりして楽しそうに遊んでいます。
でも、風の強い日は船酔いになってしまうこともあるのだとか。
気持ちの良い季節になってきました。ツリーハウスへ遊びに行ってみませんか。


「おちゃのじかん」 山梨県韮崎市穴山町7063-1


 

 



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(国際部 高野)

ツリーハウスカフェ「レ・グラン・ザルブル」(広尾)

桜も散り、若い緑にあふれる季節です。
ブロンズ新社の4月刊『ツリーハウスがほしいなら』が発売になりました。
楽しんでいただけたでしょうか?


絵本を読んだあとに自分だけのツリーハウスを想像するのも楽しいですが、
やはり一度は実物を見てみたい! と思うもの。
でも、どこに行ったら見られるのでしょうか……?
そんな希望を叶えてくれるカフェがあるとのことで、
営業のSさんとのんびり探検に出かけてきました。


カフェの名前は「レ・グラン・ザルブル」。
フランス語で「おおきな木」という意味です。すてきなお名前ですね。


場所は、東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩1分という好立地。
そんな都会の真ん中に、本当にツリーハウスがあるのかな? と
半信半疑で地下鉄の階段をのぼり、大通りの角をひとつ曲がると……


まるで絵本の中から出てきたような、
緑あふれるうつくしい外観の建物がありました!


ツリーハウスカフェ「レ・グラン・ザルブル」外観。


建物の前に立つおおきな木と、
とんがり屋根のかわいらしいツリーハウスが目を惹きます。

近づいてみると、ツリーハウスに続く階段がありました。


こちらのツリーハウスは、なんと実際にのぼってみることができるのです。
写真にある階段は急で危ないかな? と心配な方もだいじょうぶ。
奥の建物の2階からツリーハウスの入り口に行くことができます。



奥の建物の階段からたどりついた、ツリーハウスの入り口がこちら。
絵本『ツリーハウスがほしいなら』と記念撮影させていただきました。
とてもしっくりきますね。


気になるツリーハウスからの眺めは、行ってからのおたのしみ。
実際にツリーハウスに入ってみると、
まさに子どもの頃に憧れた秘密基地にいる気分!
こもれびの眩しさや、葉っぱをゆらす風も、いつもよりもぐっと
身に迫るようです。



カフェ「レ・グラン・ザルブル」は、建物の3階部分。
お食事もおやつもメニューが充実しています。
大きな窓からは太陽の光と木々の緑が溢れて、とても和やかな雰囲気です。


1〜2階は、「フルール・ユニヴェセール」というお花屋さん。
色々な種類のお花を取り揃えていて、お部屋に飾りたくなりました。


実際のツリーハウスを見たあとに、
自分だったらどんなツリーハウスにしよう、と想像をさらにふくらませるのも楽しいはず。
ぜひ、足を運んでみてくださいね。



Les Grands Arbres(レ・グラン・ザルブル)
住所 東京都港区南麻布5-15-11 3階・屋上
営業 【月〜土曜】10:00~20:00
   【日曜・祝日】10:00〜18:00
TEL 03-5791-1212
アクセス 東京メトロ日比谷線 広尾駅から徒歩1分
http://fleur-universelle.com/cafe/index.html




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(編集部 三浦)

『ツリーハウスがほしいなら』、想像することからはじめよう。

さて、突然ですが、ツリーハウスときいたら、
みなさんはどんなものを思い浮かべますか?
子どもだったころ、近所の林や茂みに、秘密基地をつくったことがあるでしょうか。
それとも、『やかまし村の子どもたち』がつくったすてきな小屋や、
アニメ版『トム・ソーヤーの冒険』でハックルベリー・フィンが住む樹上の家、
スタンド・バイ・ミー』のゴーディやクリスたちの隠れ家など、
本や映画の中で出会った場所を思いだす方も多いかもしれません。


今回ご紹介する絵本は、その名も『ツリーハウスがほしいなら』です。
説明よりもまず、本のなかを少しだけのぞいてみましょう!
中に出てくるのは……



水遊びが楽しそうなツリーハウスや、



おもしろい本でいっぱいのツリーハウス。



友だちと夜ふかししておしゃべりするのが楽しそうな、
こんなツリーハウスまで登場します!



いかがでしたか?
登場するのはダイナミックで、子どもたちのお気に入りのものであふれた、
夢のようなツリーハウスばかりです。

「ツリーハウスがほしいなら まずはゆったりあわてずに
さあ そらをみあげよう」
と、読者に語りかけるところから始まる、この絵本。
これらのツリーハウスは、自由で大胆な想像によって生まれたもので、
実際につくるには少し難しそうにみえるかもしれません。


それでも、何かを作るとき、それもとびきり素敵なものを作りたいと思った時に、
いちばんはじめに必要なことは、
まずは自分の好きなものや興味があることを大切にして、
自由に想像してみることなのかもしれない。
そんなことを、私はこの絵本を読んで考えました。
みなさんはこの絵本を読んで、どんなことを感じるでしょうか?


では最後に、この絵本の作者・翻訳者のみなさんを簡単にご紹介します。


作者は、カーター・ヒギンズさん
児童読みもの『A Rambler Steals Home』(未邦訳)で2017年に作家デビューしました。
作家であると同時に、学校図書館の司書もつとめています。


画家は、エミリー・ヒューズさん
こちらも2013年にデビューしたばかりの絵本作家です。
デビュー作である『Wild』(未邦訳)は海外からの評価も高く、16の言語で出版されました。


翻訳は、千葉茂樹さん
手がけた訳書は100冊を超える、大ベテランの翻訳家です。
『ウエズレーの国』(あすなろ書房)や『ハックルベリー・フィンの冒険』(岩波書店)など
人気作品も多く、最近では『シャクルトンの大漂流』(岩波書店)が
第23回日本絵本賞翻訳絵本賞に選ばれました。


新進気鋭の作家たちの力作を、千葉茂樹さんによる豊かな日本語訳で、ぜひお楽しみください。


子どもたちも、大人も、何かと気ぜわしい毎日を過ごしているように感じる昨今ですが、
まずはゆったりあわてずに、この絵本をひらいてみていただけたら嬉しいです!
ぜひ、お手に取ってみてくださいね。



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(編集部 三浦)

第6回ブロンズ新社書店大賞・製本所見学レポート

第6回ブロンズ新社書店大賞リレーブログ、
最後は2日目の大村製本さんでの製本所見学ツアーです!
書店のみなさんと、作家の山本孝さん、アンマサコさん、
はせがわはっちさんでぞろぞろと製本所にお邪魔してきました。
2日目ともなると書店のみなさんの緊張もほぐれ、
作家さんとも距離がちかくなっているようで、
とてもいい雰囲気です。
見学のまえに、まずは手製本の体験からはじまります。

手で作る工程と、製本所内のセクションを
それぞれリンクさせながら見学をするとより理解が深まりますよ!
という大村製本さんの計らいです。
まずは、本の中身をつくります。『紙の目』を確認しながら
1枚ずつ丁寧に折っていきます。

紙の目は本の開きやすさにも影響してくるので単純なようですが、
とても重要な作業です。
折った紙を重ねた真ん中を、ミシンで縫っていきます

服などを縫う工業用ミシンに、V字の受けをつくったものです。
これは、『中ミシン』という綴じかたになります。
すでに本みたいになってきた気がします。


次に、くじの順番で、それぞれお好きな色・柄の表紙を選んだら……
いよいよ表紙と中身(本文)を張り合わせる作業です

レクチャーを受けた後、今回は、山本孝さん、アンマサコさん、
フタバ図書GIGA祇園店の香川さんが代表として挑戦です!
 

刷毛の使い方と、糊の量などかなりコツがいる作業で、
うまくいかないと次のページまでくっついてしまいます。
思わず釘付けになってしまいます。
昔は1冊ずつこうやって作ってたんですね……大変!


さあ!製本工程の記憶が新鮮なうちに!
ここからが製本所見学ツアーです!
さきほどの手順は機械になるとどうなるのでしょう!

 
折りの機械、丁合の機械、すごいはやさで縫われていく本!
さきほど体験した工程が、機械によって素早く、
かつ丁寧にすすめられていきます。
あんまりここで全部みせてしまうのも勿体無いのでこのへんで…。
あ〜、見せたい!
でもでも、生で本が出来ていく様子を見るのはとても興奮しますので、
ぜひ!来年の見学ツアーにご参加を!(書店大賞にご応募を!)
大村製本さんでは、機械をそのまま使うのではなく、
より効率よく丁寧な仕上りになるよう、至る所に工夫がされており、
そのプロ精神にも脱帽です。



↑クオリティを求めるがあまり、
工場長がオリジナルで作った機械もありました。(どういうこと!?)
どの機械も職人さんに丁寧に扱われていますし、
生き物のように働いてくれているなあと感じました。
微調整されている姿は、機械と対話しているようでとてもかっこいいです。

(↑こちらは岩井さんがお使いの表紙にボール紙を貼る機械。
30年以上の年季ですがとても綺麗に使われているので、
いまでもなお美しい!)


最後に、大村製本の斎藤社長が、
「紙は生きものです。だから本はおもしろい。」とお話されていたのが印象的でした。
大村製本さんでは、機械と人の手の絶妙なバランスで、
とても温かみのある、生きた絵本が作られていました。
手製本した世界に一冊の本をお土産に、見学ツアーは終了です。


大村製本のみなさま、今回ツアーにご参加いただいたみなさま、
ありがとうございました!


(編集部 佐古)