ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

『ツリーハウスがほしいなら』、想像することからはじめよう。

さて、突然ですが、ツリーハウスときいたら、
みなさんはどんなものを思い浮かべますか?
子どもだったころ、近所の林や茂みに、秘密基地をつくったことがあるでしょうか。
それとも、『やかまし村の子どもたち』がつくったすてきな小屋や、
アニメ版『トム・ソーヤーの冒険』でハックルベリー・フィンが住む樹上の家、
スタンド・バイ・ミー』のゴーディやクリスたちの隠れ家など、
本や映画の中で出会った場所を思いだす方も多いかもしれません。


今回ご紹介する絵本は、その名も『ツリーハウスがほしいなら』です。
説明よりもまず、本のなかを少しだけのぞいてみましょう!
中に出てくるのは……



水遊びが楽しそうなツリーハウスや、



おもしろい本でいっぱいのツリーハウス。



友だちと夜ふかししておしゃべりするのが楽しそうな、
こんなツリーハウスまで登場します!



いかがでしたか?
登場するのはダイナミックで、子どもたちのお気に入りのものであふれた、
夢のようなツリーハウスばかりです。

「ツリーハウスがほしいなら まずはゆったりあわてずに
さあ そらをみあげよう」
と、読者に語りかけるところから始まる、この絵本。
これらのツリーハウスは、自由で大胆な想像によって生まれたもので、
実際につくるには少し難しそうにみえるかもしれません。


それでも、何かを作るとき、それもとびきり素敵なものを作りたいと思った時に、
いちばんはじめに必要なことは、
まずは自分の好きなものや興味があることを大切にして、
自由に想像してみることなのかもしれない。
そんなことを、私はこの絵本を読んで考えました。
みなさんはこの絵本を読んで、どんなことを感じるでしょうか?


では最後に、この絵本の作者・翻訳者のみなさんを簡単にご紹介します。


作者は、カーター・ヒギンズさん
児童読みもの『A Rambler Steals Home』(未邦訳)で2017年に作家デビューしました。
作家であると同時に、学校図書館の司書もつとめています。


画家は、エミリー・ヒューズさん
こちらも2013年にデビューしたばかりの絵本作家です。
デビュー作である『Wild』(未邦訳)は海外からの評価も高く、16の言語で出版されました。


翻訳は、千葉茂樹さん
手がけた訳書は100冊を超える、大ベテランの翻訳家です。
『ウエズレーの国』(あすなろ書房)や『ハックルベリー・フィンの冒険』(岩波書店)など
人気作品も多く、最近では『シャクルトンの大漂流』(岩波書店)が
第23回日本絵本賞翻訳絵本賞に選ばれました。


新進気鋭の作家たちの力作を、千葉茂樹さんによる豊かな日本語訳で、ぜひお楽しみください。


子どもたちも、大人も、何かと気ぜわしい毎日を過ごしているように感じる昨今ですが、
まずはゆったりあわてずに、この絵本をひらいてみていただけたら嬉しいです!
ぜひ、お手に取ってみてくださいね。



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(編集部 三浦)