ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

「親とはなにか」親が離婚しちゃったんだ…

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”子どもにとって必要なのは「母親」「父親」そのものではないと思います。社会に出るための準備段階で、手助けしてくれる人、相談にのってくれる人、見守ってくれる人、つまりいざというときにたよりになる大人が必要です。”

 「いざというときにたよりになる大人の存在」。五味さんのこの言葉は、私が絵本をつくるときに、いつも根っこにある思いだ。
 コロナ状態のいま、家にいて親の暴力におびえている子どもたちがたくさんいることが浮き彫りになっているが、私は虐待のニュースがいちばん辛い。親に愛されなかった、自分を大切に思ってくれる大人が誰ひとり周りにいなかったとしたら、子どもはどうやって生きる喜びを感じることができるのでしょう。
 では、親の離婚はいけないか。五味さんはそういうことを言っているのではない。いろんな理由で離婚はある。子どもが親の所有物ではないように、親が離婚したからといって子どもが不幸になる必要もないということだ。ここでは、子どもも親もひとりの人間としてすっくと立っている。

”もし、両親が別れてゆくことに対して、あなたがなるほどと感じ、ある納得、理解をできたとしたら、そのふたりはあなたにとって意味のある、価値のある大人として思います。「親子」よりもう少し進んだ人間関係を持てる可能性があります。”

 という言葉が、すとんと腑に落ちた。
 会わない時間に「いま何してるだろうか」と考えたりする人。窮地にたたされたときには大事なことを伝えてくれる人。いつも一緒には居られないが、そういう大人こそ「いざというときにたよりになる大人」なのだ。そして、そんな「ほんとうに必要な人」を見つけだす嗅覚こそが、この本のテーマである「かしこい体」だろう。この視点は、親子についてだけでなく、友だちとの関係性、すべての人と人との関係性についても示唆をくれるものだと思うのです。
(編集部 佐川)

 

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『じょうぶな頭とかしこい体になるために』

A5変形判 192ページ 上製 定価=1400円+税

https://www.bronze.co.jp/books/9784893093950/

『ぼく今日休みたいな』休むとはどういうことか

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なんだか今日はどうしても起き上がれない。今日はこのままどこにも行きたくない。

朝起きたときにそういう気持ちでいっぱいになることがあります。わたしも、小学生のとき、そういう気持ちになることがよくありました。そうなったときは「なんだか、ベロが上にあがるんだよ」という謎の訴えを母親にし、学校を休ませてもらっていました。それがわたしの「サイン」でした。

幸い母も家で仕事をしている人でしたので、お昼にミッフィーのかたちをしたホットケーキを焼いてもらい、食べているうちに「休みたかった理由」がぽろっと口から出てきました。「○○ちゃんにちょっと嫌な気持ちになることを言われてね…」ひとしきり母に話をきいてもらったあとは、絵を描いたりビデオをみたりして、いつもと違う特別な1日をすごしているうちに、すこしずつ元気になっていました。

寝る前には「あしたはどうする?」と聞く母に、自分から「学校行く」と答えられるようになっていました。(「あしたは学校行ける?」とは決して聞かなかった母に感謝です)

小学生の頃この流れを頻繁に繰り返していました。おそらくひとそれぞれの「サイン」があると思います。

「心の中に、誰もが気持ちのコップをもっていて、それが満タンになるとつらくなるのよ。誰かに話すとその分だけ水が減って少し楽になるよ。でも、からぽになったわけじゃないから、またいっぱいになるんだよ」と母が話していたのを思い出します。それを繰り返しているうちに、コップの方がだんだん大きくなっていくのだと思っています。大きくなっても、コップそのものはなくならないし、相変わらず満タンになってしまうんですけどね。

心の奥で膨れ上がった本当の気持ちに、自分でもなかなか気づいてあげられないとき、「なんだか休みたいな」はそんな自分自身を守るためにあるのだと思います。

五味さんがおっしゃるように「きちんと自分で動いているひとはときどき休むのがあたりまえです」。

(編集部 佐古)

 

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『じょうぶな頭とかしこい体になるために』

A5変形判 192ページ 上製 定価=1400円+税

https://www.bronze.co.jp/books/9784893093950/

なぜ友だちと競争しなくてはいけないんだろうー競争の意味、あるいは価値について

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 幼い頃から鈍臭く、スポーツ全般がきわめて苦手でした。

 体育の授業は毎回拷問で、特に嫌だったのが競争です。

 人より速く走ること、人より多く回ること・飛ぶこと、チーム制で敵と戦うこと、全てに意味を見出せず、どうしてこんなことをしなくちゃいけないのかと悶々としていた子ども時代でした。

 

 さて、私にはいま5歳の娘がおりますが、この子がまた母親譲りの鈍臭さ! ギクシャク走ったり飛んだりしている姿は幼少時代の私の生き写しのようです。

 そんな彼女がある朝、「今日保育園で縄跳びの記録会がある」と暗い顔をして起きてきました。なんでも、体操の時間に縄跳びの回数を競う会をするとのこと。さっそく練習させてみたら、見事に飛べない。それまで一度も縄跳びの練習をしたいと言ったことがない娘でしたが、どうやら「記録会」というのがプレッシャーになったようです。

 メソメソ泣く娘に私は「暴漢に襲われた時に縄跳びをしながら逃げる人間などいない、故に縄跳びは人間にとって不可欠な技術ではないし、縄跳びができることに意味はない」と言い放ちました(我ながら飛躍しすぎの論理で驚きます)。

 

 五味さんはこんなことを書かれています。「ただ競争がつまらないのは、自分にとって必要もない競争を周囲から強いられるからであって、なんの目的のため競争をしているのか、ちっともわからないというような場合です。勝っても負けてもなんの意味も価値も、それこそ進歩もないという競争です。競争に勝つことだけに意味があり、負ければただがっかりするというような競争、競争のための競争です。」

 

 これを読んだとき、そういうことだったのか! と膝を打ちました。

 私は「競争」そのものが嫌なわけでない、自分にとって価値が見出せない競争を強いられること、が嫌だったのです。だからメソメソ泣いている娘に私がかけるべき言葉は、「縄跳びができなくてもいい、本当に勝ちたい競争の時に頑張ればいいんだ」だったのです(時すでに遅し)。

 

 来るべき未来、娘が本当に価値があると思える競争に出会えたときに、全力で応援してやりたいと思うようになった今日このごろです。

 ……相変わらず娘は一回も縄跳びできてませんが。

 

(編集部 佐々木)

 

 

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『じょうぶな頭とかしこい体になるために』

A5変形判 192ページ 上製 定価=1400円+税

https://www.bronze.co.jp/books/9784893093950/

絵本の利用許諾についてお返事をお待たせしているみなさまへ

現在、弊社から刊行されている絵本の読み聞かせ動画を公開したいとのお問い合わせを、多数いただいております。順次、著作権者である作家のみなさまに確認をし、お返事をさせていただいております。確認にお時間がかかっていますが、今しばらくお待ちください。
 
新型コロナウィルスによって、世界の人々の生活は一変しました。会いたいとき、会いたい人に自由に会うことができなくなってしまいました。社会で暮らす人間は、あらためてソーシャルディスタンスをとる必要性を知り、家族、友人、恋人との距離を、その単位を突きつけられたのです。未曾有のコロナウィルスという災禍に、どう付き合っていけばよいのか、私たちの手探りの闘いは始まったばかりです。
 
そんな中、この激動の時代に、あらためて道しるべとなってくれるのが「本」であるとも気づかされました。本は、一人ひとりの心に深くに届き、考え、悩み、生きるための支えとなってくれます。子どもに、お年寄りに、絵本を通じて心を通わせたい...本の価値を評価されるからこそ、本についてのお問い合わせがこんなにも多く寄せられていると思います。そしてそのことをとても嬉しく思っています。
 
約100年前、スペイン風邪と名付けられたウィルスが、世界を覆いました。パンデミックはその後も、地球に発生してきましたが、今回のコロナでは、これまでになかったメディアによる、コミュニケーションをもたらしました。SNSによる情報発信です。広範に繋がれるツールの幸せを、私たちはこの時期に再発見しました。
個人発信できるツールに測りしれない可能性を感じると共に、一方で、自由度の高いメディアですので、管理者の本人も意図しないうちに、拡散してしまう恐れがあります。このシステムを使いこなすための倫理的規定が、まだ整備されていません。この間指摘されているネット上の「著作権侵害」はその一つです。
私たち出版社は、動画配信について、またフリーマーケットでの違法な手づくり商品の販売について、作家の方一人ひとりと協議し、意思をお聞きし、対応を話し合っています。そのことに、思いのほか時間がかかっています。
オンライン時代を迎えた今、時間をかけて検討することはとても重要だと思っています。どうか、ご理解いただけますよう、お願いいたします。
 

五味太郎著『じょうぶな頭とかしこい体になるために』 学校には行かなくちゃいけないの? 義務教育について考える

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 学校がこんなに長く休みになったことはありません。いっそ9月新学期にしてはという意見まで出てくるくらいです。世の中が揺れているこういうときこそ、当たり前だと思っていることを考えてみる「チャンスだぞ」と五味さんは言います。

 「義務教育なんだから、学校には行かなくちゃ…」と言われてきました。子どもには学校に行く義務がある、と思っている人は多いでしょう。でも、義務教育って、一体誰の義務なんでしょう。

 

憲法第二十六条

すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、等しく教育を受ける権利を有する。

②すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

 

「負ふ」という古い表現の通り、義務教育という言葉は、今からおよそ130年前、学校令ができたときに誕生したそうです。子どもが労働力だった時代に、保護者は本人が望むならば、教育を受けさせる「義務を負ふ」のです。子どもに通学しないように強制した場合、10万円以下の罰金が課せられます。

 一方、子どもが自由意志で欠席するのは、本人・保護者ともなんら罰則は課せられません。

 なんと、学校へ行きたくないとき、子どもが無理して行かなければならないとは、憲法には書かれていないのです。

 

 五味さんはさらに言及します。

「きちんとした理由があれば、辛いこと苦しいこと、やりたくないことなど、拒否することができます。ごまかす必要はありません。ぼく自身もそうでしたが、現在ぼくのまわりにもしっかりと計画を立てて『学校もある生活』を楽しんでいる人がけっこういます(もちろん子どもです)」

 子どもには選択の自由があるから、行きたくない場合は、担任の先生や校長先生、話のわかる大人に、なぜ行きたくないかの理由をきちんと伝えておくことは大切。それは、子どもである「あなたの義務です」と、五味さんはつけ加えています。

 

(若)

 

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『じょうぶな頭とかしこい体になるために』

A5変形判 192ページ 上製 定価=1400円+税

https://www.bronze.co.jp/books/9784893093950/

かがくいひろしさんの絵本の「読み聞かせ動画配信」をお考えのみなさまへ

弊社から刊行されている絵本の読み聞かせ動画を公開したいとのお問い合わせを、多数いただいております。

なかでも、問い合わせの多い「だるまさん」シリーズを含む、かがくいひろしさんの弊社刊行作品については、生前のかがくいさんのご意向を尊重し、現時点では一律お断りをさせていただいております。

以下、少し長くなりますが、かがくいさんのことばをご紹介します。

 

「絵本を読む子どもたちには、笑っていてほしいと思っています(笑えなくても心の中で)。そして、その絵本を一緒に読んでいる大人の人も。笑いは、たとえその時一瞬であっても、生きるパワーを与えられるということを聞いたことがあります。また、人間の特性の一つとして、笑いの感情を他の人と共有できる、つまり一緒に楽しんで笑えるということがあるそうです。今、子どもたちの先を考えると、夢を描きにくくたいへんな時代だと思います。でも、私は、こういうしんどいときにこそ悲しい絵本ではなく、踏ん張って笑える絵本を作っていきたいと思っています。(中略)

 絵本は、こう読まなければならないなんて決まりはないんだと思います。酔っ払っている時には酒くさい声のままで、疲れている時には眠そうな声のままでいいんだと思います。「おとうさん、口くさーい」とか「お母さん そこ間違えてるー」とか文句を言いながらも、子どもは知っています。ビデオの映像のように画一的な同じ声ではなく、お父さんやお母さんの声が毎日違うことを。そして、疲れてしんどい時にも、子どもと一緒に時を過ごそうと絵本を読んでくれていることを。どんな時代がこようとも、子どもの笑い声を聴きながら、踏ん張って歩いていきましょうね」

 楽天ブックス著者インタビューより抜粋

 

今は、まさに大変な状況ではありますが、とくにちいさな赤ちゃんのための本は、目の前のその子を大切に思うだれかが、肉声で読んであげてほしいと、わたしたちは考えています。

ほんの短い期間でも、絵本をよんで一緒に笑った経験は、その子の読書のとびらをひらいてくれます。

そしてまもなく、その子はひとりで本を読むようになるでしょう。

本を読んで、自分の頭で考える習慣は、その後の人生を支える大きな助けになってくれます。

わたしたちは、いつもそのことを願いながら絵本を出版しています。

 

このような思いで、許諾できない作品についてはお断りのご連絡を差し上げております。

 

代わりに、みなさまに楽しんでもらえるものをご提供できないかと考え、かがくいひろしさんのとっておきの動画「手あそびげきじょう」を、期間限定で特別配信することにいたしました。

 


かがくいひろしの手あそびげきじょう「マイクカバーのかえるのがっしょう」

 


かがくいひろしの手あそびげきじょう「ばね」

 


かがくいひろしの手あそびげきじょう「はしるひと」

 

かがくいさんは、50歳で絵本作家としてデビューされる前からずっと、特別支援学級の教員をされていました。

生涯を通じて、子どもをたのしませる名手だったかがくいさんのユーモアたっぷりの動画で、

みなさんが少しでも笑顔になることを、わたしたちは願っています。

 

笑って元気を取り戻し、もし余力があるのなら、絵本を読んでみてください。

絵本には、子どもの本のつくり手たちの、想いと愛情がつまっています。

 

楽天ブックス著者インタビュー全文 https://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/kagakui_h/

 

 ブロンズ新社

#おうち時間 みんなで楽しく、らくがきしてみませんか? 「#おうちでらくがき絵本」大募集!

みなさん、#おうち時間 いかがおすごしでしょうか?

ブロンズ新社から、#おうち時間のすごし方 のご提案です^^

 

子どもも大人も楽しめる『らくがき絵本』はご存じですか?

その名の通り、本に直接らくがきができる、らくがき大歓迎!という描き込み式の絵本です。

各ページには、著者の五味太郎さんのいろいろなイラストや言葉が描かれていて、そこに皆さんが思うまま自由に描き込んで楽しむことができます。

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『らくがき絵本 五味太郎50%』/五味 太郎
定価 2,456円(本体2,233円+税)

 

本のサイズは見開きA3で描きごたえ抜群!五味さんの絶妙なイラストたちが、子どもの想像力や表現力を引き出してくれます。もちろん、大人がやっても楽しめること間違いなし!

おうちですごす時間がたくさんある今、家族みんなで描き合いっこして楽しんでみてはいかがでしょうか?

『らくがき絵本』をお持ちの方はその本で、お持ちでない方はプリントアウトできるワークシートをご用意しましたので、そちらでぜひ遊んでみてください。描いたらくがきは「#おうちでらくがき絵本」をつけて、SNSにぜひアップしてくださいね♪弊社の公式アカウントでシェアさせていただきます

おうち時間が少しでも楽しくHAPPYになりますように!

 

▼『らくがき絵本』のご紹介はこちら▼

https://www.bronze.co.jp/books/9784893090195/

 

▼ご家庭でプリンターをお持ちでない方▼

それぞれのデータをセブンイレブンコピー機で印刷できる「セブンネットプリント」にも公開しています。各シートのプリント予約番号を入力してご利用ください。

↓↓ 詳しいご利用方法や料金はこちらをご確認ください

ネットプリントのご利用方法

※ワークシートは全てA3サイズです。

※ご利用料金はモノクロ20円です。

 

▼ご注意していただきたいこと▼

※個人(営利目的でない場)でのご利用に限らせていただきます。

※二次配布はご遠慮願います。(ご紹介いただける場合はこのページのURLをご案内ください)

 

↓↓では、ワークシートをお楽しみください(^^)

 

 

「かおをかきましょう」

 

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「ごちそうをかきましょう」

 

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「ことばをかきましょう」

なんて言っているのかな~?

 

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「これはなんでしょう?」

 

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「はでないろで、ぬりましょう」

 

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「ふくをかきましょう」

 

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「ラッパの音と、ドラムの音をかきましょう」

 

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「わっ、おおかみがきた」

こぶたが食べられないようにしてあげよう~!

 

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「大噴火しましょう」

 

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 たくさん描いて遊んでみてね^^

#おうちでらくがき絵本