ブロンズ新社公式ブログ

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ブロンズ新社創立40周年記念事業「絵本づくりの未来形」②

「絵本づくりの未来形」作家イベント第2弾は、絵本デビュー作『りんごかもしれない』10周年を迎えたヨシタケシンスケさんの講演会。

2023年11月26日、板橋区立美術館との共催のもと、「作家に必要なこと——私の経験と意見と偏見」と題して、未来の絵本作家を目指すひとたちを対象に行われました。

絵本作家としての10年間で自分なりに思ったことやわかったことを、これからの作家さんたちへお話しできればと、事前に参加者から集めた質問にこたえる形でスタート。ときにスケッチブックをスクリーンに映しつつ、ものをつくるひとの悩みや焦りや不安に、真剣にユーモラスに回答していきます。予定時間をオーバーして、たっぷり話され、会場は熱い空気に包まれました。

40歳まで作家になりたいともなれるとも思っていなかったというヨシタケさんが、当時誰かに言ってほしかったこと、プロとして本をつくり続けるということについての考え、作品は自分がおもしろがれるものである大切さと、自分を客観視する視点などについて語りました。

最後に、人生のすべてが作家としての糧となる可能性を「人間万事塞翁が馬」の故事を例に話され、大いに勇気づけられる時間となりました。

 

▼「絵本づくりの未来形」① ロマナ&アンドリーの記事はこちら

staffroom.hatenablog.com

 

著者紹介

ヨシタケシンスケ

絵本作家。1973年生まれ。これまでにない切り口と発想で次々と生み出す絵本が読者を魅了しつづけている。

https://www.bronze.co.jp/books/yoshitake/