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『天女銭湯』をつくった、ペク・ヒナってどんな人? (2)


▲絵本『天女銭湯


「韓国の絵本が熱い ! 」と世界的に評価が高まるなかでも、
もっとも注目を集めているのがペク・ヒナさん。
デビュー作『ふわふわくもパン』は、2005年ボローニア国際ブックフェアで受賞し、
8言語に翻訳され、40万部を記録しました。

※日本語版は、小学館さんより刊行されています → CLICK!!


しかし、出版社との著作権問題から、ペク・ヒナさんの作品が
海外で紹介される道は長らく閉ざされていました。
ボローニアのブックフェアで、ブースを構えるブロンズのお隣は、韓国ブース。
ペク・ヒナさんの本を出しているBaer Booksと何度もミーティングを重ね、
数年越しに著作権契約にこぎつけました。

ブックフェアがはじまる前の、設営風景。
通りをはさんで、左がブロンズブース。右が韓国ブースです。

 


いよいよ翻訳出版できるとなって、訳すのは誰だろう?と考えました。
ペク・ヒナさんの、懐かしくて、心にぐっと迫るこのあたたかな世界を
表現する訳者を、当初は女性を候補に考えていました。
あるとき、「日本にいるよ ! ソウルメイトが ! 」とひらめいたのが、この方でした!

長谷川義史さん!


原書をお送りすると、画伯は二つ返事でOK。
「韓国にこんな絵本作家がいたなんて、びっくりやわ〜」


韓国のエージェントに連絡すると、驚喜のメール。
「ペク・ヒナさんも、出版社の編集長も、みんなみんな、長谷川ファンなんですよ ! 」

ペク・ヒナさんのお父さまは日本語を解す方で、
長谷川訳をお送りすると、ペク・ヒナさんから絶賛の感想が届きました。
「韓国オリジナルよりも、素晴らしいニュアンスの言葉になりました ! 」


こうして、夢のコラボが実現したのでした。


▼絵本『天女銭湯』特設サイトはコチラ!
http://www.bronze.co.jp/tennyo_sento/index.html

メイキングビデオのほかに、
ペク・ヒナさん、長谷川さんのコメントもあります!


(若月)