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ジミー・リャオの最新作『おなじ月をみて』

台湾の国民的絵本作家で、
世界中で出版されてきたジミー・リャオさんの
作家生活20周年を記念して描き下ろされた、会心作です。
2018年3月のボローニア・ブックフェアは「中国年」。
台湾の特別ブースで、ひときわ光をはなっていたのが、本書でした。
一読して心を奪われました。
フェアに参加していたジミーさん本人と運よく会うことができ、
日本で発行する契約にこぎつけました。



少年ハンハンは、窓辺に立って、ひたすら待っています。
現れたのは、ライオン。ハンハンの家にまっしぐらにやってきます。
前足にくぎのささったライオンを、ハンハンは、やさしくてあてをします。


さらに、窓辺で待ちつづけるハンハン。
キバをきりとられたゾウ、つばさに矢がささったツル…
傷ついた動物たちが、次つぎやってきます。
夜空にうかぶ月は、三日月から半月、満月へと。
ハンハンは、だれを待っているのでしょう。



たんたんと繰り返される心地よいリズムのあとに、
衝撃的なシーンが待っています。
絵本の可能性を広げてくれたすばらしい一冊。
ジミーさんの心からのメッセージが込められています。
書店でぜひ、お手にとって、ご覧ください。


▼『おなじ月をみて』のプロモーションビデオ
https://youtu.be/_-uBzLCSaiA



若月