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4月の新刊『マールとおばあちゃん』のご紹介<2>

4月も半ばだというのに、まだ肌寒いですね。
ですが、表参道のケヤキ並木は、新緑が目にまぶしいです。
みなさん、いかがおすごしでしょうか。


さて、4月の新刊『マールとおばあちゃん』が、いよいよ発売になります。
今週いっぱいくらいで、書店さんに並ぶと思いますので、
見かけた際には、ぜひ手にとってみてくださいね。


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絵本のあらすじをご紹介しますね。
* * *
少女・マールとおばあちゃんは、大の仲良し。特別なきずなでつながっています。
ふたりがいっしょに過ごす1日は、最高に“ゴキゲン”な日になります。
しかし、ある日おばあちゃんはばったりと倒れて、話す言葉を失ってしまいました。
周囲の大人たちは、おばあちゃんが別人になったと思いますが、
マールだけはおばあちゃんの思いを正確に理解していました。
おばあちゃんの目に、くちびるからこぼれる言葉のかけらをすくいとることができたのです。


この絵本は、昨年のボローニャブックフェアで、編集長が一目ぼれした作品です。
翻訳は、小説家の江國香織さんにお願いしたのですが、
ベルギー版の原書を手にした際、「しみじみといい絵本」と惚れこんで、
二つ返事で翻訳を引き受けてくださいました。
引き受けていただけるとわかった時の社内は、あちこちで黄色い歓声があがるほど、もりあがりましたよ。


すてきな翻訳に仕上げていただいたのはもちろんなのですが、
ちょっとおてんば(?)だけど、マールの純粋で熱い気もちが、
ぐいぐいと心に伝わってくる文章になっています。
庭をたのしそうに跳ねまわったり、足をふみならして怒るようすなどがみずみずしく描かれていて、
読んでいる私たちはマールを好きにならずにはいられないほどです。


江國さんには、書店さん用のPOPにも、ご登場いただきました。

私は、本棚にさしてしまうのがもったいないので、
しばらくデスクのいちばん目につくところに置いておくことにしました。


みなさん、ぜひ手にとってご覧くださいね。


(広報・まつや)