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絵本やイベント情報についてご紹介します。

『ペンギンきょうだい ふねのたび』新刊インタビュー<2>

【広報】制作中で大変だったことはありますか?
【編集Y】
この制作はちょうど東北の震災に重なりました。
余震の最中、揺れながら、描ききってくださったのが本作です。
大きな地震でたくさんの人がなくなり、事故で人と大地が汚されました。
悲しいニュースがとびかうなか、この本の中は楽園みたいにのんきで、愛にあふれてます。
工藤さんご自身も、不安なお気持ちが、この本の制作で癒されたとおっしゃっていました。


【広報】そんな工藤ノリコさんの秘密を、こっそり教えてください。笑。
【編集Y】
工藤さんは気遣いの人。ほんとうに細やかです。
制作もこつこつと職人気質に、きちんと〆切りを守ってあげてくださる。
本当に感謝しかありません。
制作の間は規則正しい生活をおくられ修行僧のよう……なのですが、
私と同じく工藤さんはお酒が大好き。作品が出来たときに二人でお祝いすると、
時間を忘れて盛り上がってしまうことがありますね。
工藤さんはなかなかディープなスポットをご存じ。
私、編集の仕事とはまた別に、その道で弟子入りする気持ちで、
師匠についていきたいと思っています!


【広報】噂によると、すてきな販促物がたくさんあるとか。
【編集Y】
「けち」ではなく「エコ!」なしおりです。
重版するほかの本の余白を使ってるんですねー。かわいいです。
ボーダー柄のしおりのデザインは営業部からのオーダー。
すごくキュートにできあがったので人気がありますよ。
みかけた方はゲットしてくださいね!


【広報】シリーズはまだまだ続きますか??
【編集Y】
まだまだ続きます。また3びきが、いろいろなのりものにのって、旅しますよー。
のりものが好きな子は次はなにかなーと楽しみにしてほしいですね。


【広報】ちなみに、この夏はどんなご予定ですか?
【編集Y】
今年もリアルバカンスはできなそうなので、「ふねのたび」でそのつもりになります! 
本のモデルになってハワイ島はとてもよいところ。一度取材で訪れたことがあります。
あんまり気持ちのよい、パワーの感じられる場所だったので、
工藤さんにぜひ行ってみてとおすすめしたのです。
あの旅から数年して、絵本の形で私の前にふたたびあらわれてくれました。
それが今夏一番嬉しいことでしたよ!
もちろん休みもほしいですがね。。


(c)Noriko Kudoh


【広報】最後に思いのたけをどうぞ!
【編集Y】
一見、なんてことはない、大きな事件のないほのぼのとした絵本です。
でも、そのほのぼのした世界を描くにあたって発揮される、
工藤さんの力と愛情がはんばじゃないのですよ。
それがきちんと絵本に出ていると思っています。
このシリーズは今後も、いかなるときも、のんきにいきます。
そんな気分にふとなりたくなったら、ペンギンたちと一緒に旅にでましょう!


ありがとうございました!


<広報M>