ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

『おじいちゃんのふね』新刊インタビュー<2>

【広報】制作中で大変だったことはありますか?
【編集T】
この絵本の制作中に、東日本大震災が起こったこと。
見たこともないような大きな台風がやってきて、
おじいちゃんの船を壊してしまうというお話しなので、
今、この時期に出版していいのか…と悩みました。
でも、このお話しは「再生の物語」。
古いものへの尊敬と、その再生、そのための若いエネルギーの大切さを
描いた物語なんだと思い、出版を決めました。


余談ですが、ひがしさんとの打ち合わせは、いつもご自宅近くのファミレス。
そこでドリンクバーを飲みながらが恒例でした。
最初はひがしさんも私も珈琲や紅茶を飲んでいたのですが、
絵本の追い込みの頃には二人とも体調が悪くて悪くて、
ひたすら野菜ジュースを飲みながらの打ち合わせとなりました。
このジュースが栄養たっぷりのパワードリンクらしく、
打ち合わせが終わる頃には何だか元気に。


こうしてひがしさんは原画を着実に仕上げてくださいました。



【広報】「ここはこだわった!」というところはどこですか?
【編集T】
制作的には、それは、空と湖の色。さわやかなブルーです。
初校、再校、念校となんども修正していただいても、
最後まできれいなブルーがでなくて、空と海はにごったまま印刷立ち会い当日に。
現場でも版をつくりかえていただいたりして、
ようやくさわやかなブルーになった、と思っています。
現場のみなさまの粘りに感謝!



表紙は、いろんなアングルからの案を考えていただきました


【広報】噂によると、すてきな販促物があるそうですね?
【編集T】ひがしさんが自ら作成されるというポストカードです。
すべての作品で、ひがしさんが自前でつくられて、
お友達やお知り合いの方、書店さんに配られるのだとか。
私も完成が楽しみです。


【広報】今どんな作品をてがけていますか?
【編集T】ひがしさんとは、いくつかの新しいテーマの絵本について、話をしています。
でも売れっ子のひがしさんですから、いつになるのかな……。笑。


ありがとうございました!