ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

ジミー・リャオの最新作『おなじ月をみて』

台湾の国民的絵本作家で、
世界中で出版されてきたジミー・リャオさんの
作家生活20周年を記念して描き下ろされた、会心作です。
2018年3月のボローニア・ブックフェアは「中国年」。
台湾の特別ブースで、ひときわ光をはなっていたのが、本書でした。
一読して心を奪われました。
フェアに参加していたジミーさん本人と運よく会うことができ、
日本で発行する契約にこぎつけました。



少年ハンハンは、窓辺に立って、ひたすら待っています。
現れたのは、ライオン。ハンハンの家にまっしぐらにやってきます。
前足にくぎのささったライオンを、ハンハンは、やさしくてあてをします。


さらに、窓辺で待ちつづけるハンハン。
キバをきりとられたゾウ、つばさに矢がささったツル…
傷ついた動物たちが、次つぎやってきます。
夜空にうかぶ月は、三日月から半月、満月へと。
ハンハンは、だれを待っているのでしょう。



たんたんと繰り返される心地よいリズムのあとに、
衝撃的なシーンが待っています。
絵本の可能性を広げてくれたすばらしい一冊。
ジミーさんの心からのメッセージが込められています。
書店でぜひ、お手にとって、ご覧ください。


▼『おなじ月をみて』のプロモーションビデオ
https://youtu.be/_-uBzLCSaiA



若月

みやこしあきこさん『ぼくのたび』ついに校了。

以前こちらで、ご紹介した、
みやこしあきこさんの最新刊『ぼくのたび』が、
いよいよ明日印刷になります。


明日の印刷立ち会いが終われば、
絵本は編集現場の手を離れて旅立って、
あとは、各現場のみなさんによくしていただきつつ、
無事、読者のみなさまのお手元に届くのを祈るばかり。


「常に次の旅の予定を考えている」と言われるほど、旅が好きで、
世界のいろいろな場所を旅してこられたみやこしさんが、
長年あたためてきた「旅」をテーマに描きおろし、
ついに形となった『ぼくのたび』。
オールリトグラフで制作された、息をのむほどうつくしい絵本です。


ストーリー、登場人物。なんどもなんども変更を繰り返した、絵本の台割


これはその、ほんの一部。


だれもが旅先で感じたことのある、
異国で感じる特有の感覚や、はじめての場所に漂う心許ない気配が、
ページをめくるたびに呼びおこされる、
記憶装置のような絵本だとわたしは思います。


ストーリーの着想のもととなる、アイデアスケッチ。


「これで、ひとつ、家にいながらにして、旅の感覚を呼び起こせる、
 世にもうつくしい絵本がわたしの手元に確保できた、ああよかった」と
明日の立ち会い印刷を前に、わたしはほっとしています。
この本の魅力を少しでも早くお伝えするべく、
先行して、すてきなプロモーション動画が完成しました。


◎『ぼくのたび』プロモーション動画
https://youtu.be/m49IrBMV4x0


絵本の魅力が、やさしく、しずかに伝わってきます。
週のまんなか、あわただしく、いそがしい水曜日。
少しだけお仕事の手をとめて、ご覧いただければうれしいです。


(編集部 沖本)

ブックハウスカフェ『クマと少年』原画展 & あべ弘士さんおはなし会

今年5月に発売となった、あべ弘士さんの新刊『クマと少年』の原画展を
神保町のこどもの本専門店 & カフェ「ブックハウスカフェ」様にて開催いたします。
北海道に生まれ、旭山動物園の飼育員として動物たちと向き合ってきたあべさんが、
40年思い巡らせてきた山の神クマとアイヌの少年をめぐる壮大な命の物語。
迫力のある原画をぜひご覧ください。


会期中には、あべさんのおはなし会も開催いたします。
下記お申し込み方法をご確認いただき、ぜひお越しくださいませ。



◇『クマと少年』原画展
【会期】2018年10月25日(木)〜11月6日(火)会期中無休
営業時間:平日 11:00〜23:00 (土日祝は〜19:00)
※貸切などで一時的にご覧いただけない時間帯がある場合があります。
予めご了承ください。事前にお電話などでご確認いただけますと確実にご案内できます。
【会場】ブックハウスカフェ 左奥の個室
【入場料】無料


◇あべさんおはなし会
【日時】2018年10月29日(月)19:00〜
(18:30開場・終了後サイン会)
※サイン対象本は、当日ブックハウスカフェでご購入いただきました
あべ弘士さんの著作に限らせていただきます。
【会場】ブックハウスカフェ 
【参加費】1,000円 
【お申込方法】メール、お電話、店頭のいずれかでお申込みください。
TEL : 03-6261-6177
メールアドレス:yoyaku@bookhousecafe.jp

※メールでご予約の際は必ず、件名に「10/29 あべ弘士さんイベント」として、
本文に「お名前フルネーム(よみがな)・お電話番号・ご参加人数(大人/子ども)」をお知らせください。
※ブックハウスカフェより参加チケットの入手方法をご返信いたしますので、
必ず返信のメールを受け取れるように設定お願いいたします。

8月新刊『あめだま』試し読み&感想 大募集!



韓国人気NO.1作家であるペク・ヒナさんの新刊『あめだま』の
発売前のゲラを読んで、作品を応援してくださる書店員さまを大募集します!


天女銭湯』『天女かあさん』では、精緻でありながらインパクトのある人形を、
自ら製作・撮影して絵本にするという独特の技法と、心温まるストーリーで、
日本国内でも人気を博しているペク・ヒナさん。
『天女銭湯』『天女かあさん』メイキングムービー


韓国では、発売から1年で10万部を超えるヒットとなった『あめだま』が、
8月にいよいよ弊社より発売となります。
2018年には、国際児童図書評議会IBBY)より、IBBY オナーリストを授与されました。
これは、自国に留まらず、世界に広めたい優れた作品に対し表彰されるものです。
人形たちの表情やセット、小道具、そして撮影ではライティングに至るまで、
こだわりぬいた圧巻の作品です。
葉っぱ1枚1枚まで作りこんだ美しい情景には鳥肌が立ちました。

ペク・ヒナさん


そして何より、『あめだま』最大の魅力は、絵本の王道ともいうべきストーリーにあります。
物語の冒頭では少し寂し気な様子の少年ドンドン。
しかし、その世界には優しさが溢れており、読み終わった後には、
子どもも大人も勇気が貰えるような、素晴らしい作品です。
『天女かあさん』出版後にアイディアが閃いたという本作では、ラフを書きながら、
著者自身、2度、3度大泣きしたそうです。


そこに、『天女銭湯』『天女かあさん』以来、
3度目のタッグとなる長谷川義史さんが、関西弁のあたたかい訳と、
味わいのある手描き文字で参加してくださいました。


さて、前置きが長くなりましたが、私はこの作品を、
1人でも多くの方に届けたいと思っています。
そのために書店の皆様のお力をお貸しいただきたく、発売前のゲラを読んで、
『あめだま』を応援してくださる書店員さまを大募集します!



【ゲラお申込み方法】
下記項目をご明記いただき、ブロンズ新社営業部までメール(webmaster@bronze.co.jp)にてご連絡くださいませ。
郵送にて、『あめだま』のゲラをお送りさせていただきます。
・書店名
・ご担当者様名
・電話番号
・書店ご住所
ぜひご一読の上、感想をお寄せ下さい!
お申込み締切:7月20日(金)


【お礼】
お申込みいただいた書店様には、優先的に拡材をご提供致します。
また、ブロンズ新社メッセージカードセットをプレゼント!販促にぜひご活用くださいませ。


【ご注意】
・お送りいただいた感想は、一部抜粋・編集し、web並びに書店店頭での拡材に使用させていただく場合がございます。
・お送りするゲラは、発売される書籍と一部内容に変更・修正が入る場合がございます。
また、無断複製(転用・転載)はご遠慮いただいております。
・今回の募集は、書店に限定させていただきます。一般の方はお申込みいただけませんので、ご了承くださいませ。


(営業部 橋本)

みやこしあきこさんの絵本、進行中です。


しとしと雨の昨日、都内にある版画工房へ出かけてきました。
みやこしあきこさんが、新刊絵本のリトグラフを制作しているところを
見せてもらいに行ったのです。
リトグラフと銅版画を刷ることのできる、
ちいさな版画工房に満ちていたのは、穏やかで静謐な空気。


工房で制作中の各人がこつこつと、自分の世界を
1枚の作品におとこしんでいく集中力が独特の緊張感を生み、
見学者のわたしの背筋も自然と伸びます。



邪魔にならないよう、制作風景を見学させていただきましたが、
みやこしさんの真剣な表情のすてきなこと。


ものをつくる人の真剣な表情をみていると、
自分の心のなかにあるものを、形にうつしとること、
ただそれだけに全神経を凝らす時間の、密度の濃さと豊かさが窺えます。
そのときに立ち上ってくる気配は、
いい書物に出会い、ぐっと集中して読むときに、
からだをつつむ、あの空気にも少し似ています。





みやこしさんの絵は、やさしく、静かなのだけれど、吸引力の強い絵で、
絵の前に立つ人を、ここではない別のどこかに引き込んでくれる力に満ちています。
ほんものの小説や、まがいものでないファンタジーに出会ったときに
体感できる、あの感覚を呼び起こしてくれる絵。
そういうのって、そんなにたくさん見つからないと思います。




ナルニア国物語はてしない物語、春の窓、たのしい川べ、プラテーロ・・・
時間がたっぷりあった子ども時代、それこそからだごとおはなしの中に入りこみ、
現実と本の世界の境界が完全になくなる状態で物語に埋没したあの幸福な感覚と、
みやこしさんの絵はどこか地続きのようで、
わたしは見るたびに、「魔法がかった絵」と思ってしまいます。
宮越さんの絵が、日本だけでなく海外でも評価が高いのも、なるほどと頷けます。



11月刊行予定の新作絵本のテーマは「旅」。
旅好きで、世界のあちこちを訪れているみやこしさんが、
長年ずっとあたためてきたテーマが、
こちらの版画工房で、ゆっくり絵本になりはじめています。


直近の新刊ではないのですが、
制作中の雰囲気をお伝えしたくて、ブログにしました。


どうぞみなさま、本ができるのを楽しみにお待ちくださいね。


(編集部・沖本 写真・佐古)

〈募集〉第7回 ブロンズ新社書店大賞




書店のみなさまへ
昨年は、ブロンズ新社書店大賞にたくさんご応募いただき、ありがとうございました。
今年も児童書を愛し、出版界を盛り上げている書店さんを応援します。
ふるってご応募ください!


◇ラブレター部門 【NEW】
今回新しく設けられた部門です。
小社から出版されている作品やその作家へラブレターを書いてみませんか?
初めて出会った時のときめきや、忘れられない絵や言葉。
心に秘めた思いを200〜300字以内でお書きください。
※複数応募可
※小社の絵本とその作家宛に限ります


◇ディスプレイ部門
2018年に店頭で展開されたディスプレイ写真をお送りください。
小社の絵本が1タイトルでも入っていれば、どんなフェアでもOK!
ご使用の拡材は、オリジナル作品・版元製作物を問いません。
※複数応募可


◇ベストPOP部門
限られた時間とスペースの中で、キラリと光るPOPがある!
2018年に作成、展開されたPOP写真をお送りください。
ひとひねりある、あなた自身の言葉をお待ちしております!
※複数応募可
※小社の絵本のPOPに限ります


◇パッション部門 大賞
児童書業界・出版業界で、情熱を持って独自の活動されている方を、
紹介&表彰させていただきます。
「こんな人いますよ」「こんな活動がありますよ」とお気軽にご応募ください。




◎賞 品◎
各部門、グランプリの方々を1泊2日の東京旅行にご招待!

ブロンズ新社での表彰式と、作家さんを交えての祝賀パーティ
絵本作家と行く! 本づくりの現場・製本所見学+賞品
グランプリ以外に、各部門入賞の方々にも賞品をご用意しています。
また、ご応募いただいたみなさまには参加賞をお送りいたします。




◎応募方法◎
メール、または郵送にてご応募ください。
【メール】award@bronze.co.jp
【郵 送】〒150-0001
東京都渋谷区神宮前6-31-15-3B
ブロンズ新社「書店大賞」応募係


件名を「書店大賞応募係」とし、下記をご明記ください。
1.応募部門 2.貴店名 3.ご担当者名 4.コメント 5.ご連絡先 
6.パッション部門のみ 活動グループ名などの詳細
※1メール1作品で、期間中何度でもご応募いただけます。
※ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
※ご応募いただく写真は、二次使用する可能性がございますので、
可能な限り明るく大きなサイズでの撮影をお願いいたします。
メールでの画像送付について、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。




◎応募締切◎
2019年1月7日(月)午前中必着




◎発 表◎
2019年1月下旬
厳正なる審査の結果、ブロンズ新社のブログおよびfacebookで発表いたします




◎お問い合わせ◎
ブロンズ新社・営業部
TEL: 03-3498-3272(平日10:00〜18:00)

『おでこはめえほん2 はくぶつかん』刊行記念イベントのお知らせ


6月22日に「おでこはめえほん」の最新刊、
「はくぶつかん」を発売いたします。
本作の刊行を記念して、各地でイベントの開催が決定しました!
みなさまのご参加おまちしております。



(1)おでこはめワークショップ&サイン会
日時:6月30日(土) 14:00〜 ワークショップ/15:30〜 サイン会
場所:戸田書店掛川西郷店 http://www.todabooks.co.jp/shop/shop.php?S=19




(2)鈴木のりたけさん×おむすびひろばさん あそびのじかん
日時:7月8日(日) 13:00〜15:00
場所:ブックハウスカフェ https://www.bookhousecafe.jp/ 

☆詳しいお申し込み方法はこちら




(3)鈴木のりたけさんのおでこはめワークショップ&サイン会
日時:7月14日(土) 13:00〜14:00 ワークショップ/14:00〜15:00 サイン会
場所:湘南 蔦屋書店  http://real.tsite.jp/shonan/event/2018/06/2-19.html