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『新月の子どもたち』感想コメント一挙公開! その16

6月8日に発売された『新月の子どもたち』(斉藤倫・作/花松あゆみ・画)🌝🌚

今週終業式を迎える学校も多いかと思いますが、夏休みの読書にぜひおすすめしたい作品です💕

 

「ほんとうの自分って、なんだろう?」

「自分がほんとうになりたいものって、なんだろう?」

進路のこと、将来のこと、友だちや家族のこと…さまざまな問題に直面し、悩みもがいているような子たちに、ぜひ手にとっていただきたい1冊です。

 

そして全国の書店員さんからも、ぜひこの本を今を生きる子どもたちに届けたい、と熱い応援メッセージを寄せていただいています✨

 

今日ご紹介するのはこちらの方!

 

現実と夢の間を波のように行ったりきたりして読み進めていたのですが、 口の中に砂が入ったような違和感がずっと続いていました。

子どものころに抱えていた不安と物語の色が同じように見えたからかもしれません。

・ふくざつなかていの子と言われること 

・1人でご飯を食べなくてはいけないこと 

・学校に嫌な子がいること

そんな不安な色は心に影を落とします。消すことのできない影を諦め、背中を縮こませる子どもたち。

この物語は背中を押すのではなく、さすってくれるような優しさを与えてくれます。

「きみがそこにいるだけで、どんなに力になるかしれないひとがいる」

「きみが信じるなら、まもるって、そういってくれるひとが、どこかに、いる」

……深い森の中で助けがほしいような気持でいる子どもたちに、この言葉と出会ってほしいです。

以前、働いていた書店に、学校帰り本を読みに来る子がいました。 早く家に帰りたくないようでした。

子どもの夕方の時間は長くて重い。 あの子が月の輝きに気づくように、この本をみつけることを祈っています。

 

くまざわ書店草加VARIE店・福井まゆかさんからのお言葉でした〜!😭

 

そして作者斉藤倫さんから、こんな直筆のお返事が😲

 

 

背中をさすってくれるようなやさしさに満ちたこの作品、たくさんの子どもたちに出会ってほしい、そう願っています🌠

 

新月の子どもたち』

斉藤倫 作/花松あゆみ 画

https://www.bronze.co.jp/books/9784893097071/