先日、第12回MOE絵本屋さん大賞授賞式が行われました。
*今回の受賞作品
ブロンズ新社からは、
2位にヨシタケシンスケさんの『ころべばいいのに』、5位に谷川俊太郎さん文、Noritakeさん絵の『へいわとせんそう』が受賞しました。
ご投票いただいたみなさま、ありがとうございます!
受賞に際して、ヨシタケシンスケさんのインタビュー、谷川俊太郎さんとNoritakeさんの対談が、現在発売中のMOE2020年2月号に掲載中です。ぜひご覧ください。
受賞スピーチでは、
ヨシタケシンスケさんは、「きらいなひとっているよねー」という本をずっとつくりたいと思っていましたが、「嫌い」を子どもたちが読む絵本のテーマにするという難しさに迷っていたとき、編集者に「子どもたちに必要なテーマですよ」と後押しされてつくることができました、とおっしゃっていました。
Noritakeさんは、「平和と戦争」という重たいテーマですが、谷川さんと組むことで、「ちゃんと描こう、ちゃんと伝えよう」ということをずっと意識して、真摯に向き合うことができました。谷川さん、デザインの大島さん、編集者と4人で何度も話しあい、デリケートに進めてつくりあげました。ふだんは、人前には出ないのですが、今日は谷川さんがいらっしゃれないので、がんばって来ました、と話されました。
ベストレビュアー賞にえらばれた書店員さんです。
胸にしみる言葉をいただき、ありがとうございました!
『ころべばいいのに』について書いてくださった、喜久屋書店姫路店の中島友子さん
心の中に誰もが持っているブラックな部屋。決して声に出してはいけない。けれど、ヨシタケさんにかかれば心もスッキリ!“アイツを嫌うパワーを使っていっぱい楽しいことを考えよう! そんな前向きな気持ちにさせる1冊です。
『へいわとせんそう』について書いてくださった、西沢書店大町店の水戸幸枝さん
シンプルな絵でわかりやすい。シンプルな絵であるがゆえに、大人も一緒になって考える絵本。平和と戦争は紙一重。常に隣り合わせ。敵と味方は同じ。というところがハッとさせられる。お互いに同じ"命”なんだと。
どちらも難しいテーマ、重たいテーマでしたが、そこから、どうつくりあげるか、どう伝えるかへの真摯な姿勢をもち、挑戦した2冊でもありました。それを感じとって伝えてくださる書店員さんの偉大さと感謝の気持ちを感じた一日でした。
そして、改めて受賞者のみなさま、おめでとうございます!