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『6Bの鉛筆で書く』刊行記念 五味太郎インタビュー(後編) ―絵本作家・五味太郎がいま思う、書くこと、そして、撮ることとは。

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『らくがき絵本』や『きんぎょが にげた』福音館書店などこれまで400冊近くの絵本を描き続け第一線で活躍する絵本作家、五味太郎さん。今回、初めてのエッセイ&写真集となる『6Bの鉛筆で書く』を上梓しました。70代の半ばを迎えた五味さんが今感じていることとは? お話を伺いました。(後編)

≪ インタビューの前編はこちら

 

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五味太郎にとって、「文章を書く」ということ

 

― 「脳内散歩に似てる」と、あとがきにありましたね。

 

脳内散歩なんだけど、絵本とは次元がちょっと違うから、両方とも面白い。だから俳句作るのも、また違う作業なんだよね。詩歌にはまだ興味を持ってるね。詩を書くっていうのはちょっと違う作業なんだよ、文章書くのでもなく小説するのでもなく。

文章を書くのは、やっぱ難しい。文章って、作れないからね。造語しちゃう人もいるけど、俺は造語は原則的にしないことにしてるから、ありものの言葉を並べる。それがすごく難しい。あとは自分の癖かもしれないけど、ちょっと横に飛んじゃったり、違うイメージを持ってきちゃったりして。文章は一種の整合性みたいなものがどうしても必要だから、それについては、結構悩むというか、格闘するよね。

 

「美しい風景」ってタイトルの短い篇。あれは、日光と那須の間ぐらいに、大草原の原っぱがあって、そこでたまたま立ち小便をしてた。その時、長い草の上を蛇が泳いで渡ってったんだよ、すーーっと、ずーーっと。すんごい綺麗、不思議だなと思って。それを絵で描くのは簡単なの、あるいは写真を撮るなんて。それを文章にする楽しさってあるよね。「腰の高さほどの草」というように、まず設定しておいて書いていく。

 

文章を書くときに、なるべく形容詞を排除する、っていう鉄則があるのね。それから動詞を形容する副詞。「頑張って」やりましたとか。あるいは副詞に非常に似ているオノマトペという擬態語。「どんどん」やりましたとか。なるべくそれらを排除しないとだらけるよね。だらけた文章を読むと、ほとんど形容詞が多いんだ。

例えば「美しい心」とか、文章書きは使っちゃ駄目だよね。あえて「美しい風景」ってやるときには、度胸がいるんだよな。その「美しい」には含みやいろんな美しさがって、「美しい風景」という言葉はタイトルには使えるかな、みたいなことを考えながら書いていく。

 

いちいち時間がかかる。だから面白いんだよね、文章書くって。その人が出るもん、完全に。だから、説明する部分をなるべく排除できたら最高にいいんだけど。叙事ってあるじゃない。物事をそのまま書く、そのトレーニングをものすごくしたいんだよね。とても大変なことなんだけど。

 

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読み手の感情がどこで現れるかが楽しみ

 

― 淡々と事実を書かれている文章だから、スッと入ってきて読みやすく思いました。

 

いい文章なんだよ、多分(笑)。その淡々とっていうのができれば、もう理想だよね。

志賀直哉の文章が大好きで、ちょっと影響されてる。ストーリーだとか事件だとかが、ないんだよね。淡々と書いてある。ま、あの時代のひとつのスタイルなんだろうけどね。外国で言えば、ガルシア=マルケス。叙事、事柄がどんどんすごいスピードで出てくる、感情なんてのはあとから追っかけていくぐらいの感じで、ああいうのはわりと好きだよね。

 

感情が、どんな感じでついてくるかに興味があるんだろうな。感情そのものに興味があるんじゃなくて、ある叙事の中のどこかに、ふっとした感情が出てくるのを一番楽しみにしてるみたいなところがある。

 

― ご自身で書いた文章を自分で読んだとき、どこで感情が動くかも気にされるのですか?

 

もちろん。だから俺、自分の文章が一番好きだもん(笑)。『ときどきの少年』ブロンズ新社/1999年刊)も時々読み返すけど、また泣いたりして。自分で、この人いい人だなって(笑)。笑われるんだけど、俺の文章が一番面白い。

絵本に関しては、こういう風に読んでっていうのを放棄してるような気がする。いろいろに読む奴がいて、特に外国なんか「あ、そういうところでウケるか!」みたいなのが楽しみだな。

 

パッチワークのように文章と写真を組み合わせる

 

― 絵本は「こういうテーマが描きたかったんだって描いていく感じ」とのことですが、この本については、どんな感じで進んだんですか?

 

話を作っていく、小説するっていうのは、俺あんまり興味がないんで。だから、一本で筋立てるっていうような話はない。そこだけ、そこだけを切り取った感じのオムニバスだからやれるんだろうね。バラバラに書いて、それを組み合わせる感じ。どれをアタマに持ってこようかなみたいな、そういうパッチワークのような面白さがあるよね。

1篇で絵本1冊描いてるのとすごく似てる。全部で35篇だから35冊の絵本描いたのと同じじゃないかな。

 

― 素敵な写真が多くありますが、写真はどういう基準で撮ろうと思われるんですか?

 

友だちにプロカメラマンがいるけど、「太郎が撮ると違うんだよね」ってよく言われて。同じ対象を撮っても、撮り方が違うんだよね。なんか俺、正面で撮りたいみたい。斜めに撮るってことをあんまりしたくない。

あと人様が書いた字って、ちょっと好きなのね。ガキが書いたやつとか。タイポグラフィが綺麗にレイアウトしてある瞬間とかがあると、正面で撮る。グラフィックが好きなんだろうな。グラフィック化された感じを、どうしても撮ってみたい。

 

そんなに計算してない。ここでシャッター切ったんだよねっていう自意識があるわけじゃなくて、あぁ、いいな、いいな、って撮った結果かな。

 

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老い・衰えではなく、変化する面白さを楽しむ

 

―「テニスの動体視力で自分の変化に、いいとも悪いともなく気づく」とおっしゃっいましたが、自分の衰えてきたところや若かったときと変わってきたところについて、気持ちの変化や抵抗感はありますか?

 

俺いま76歳で、今年77歳。でも、俺がやってんじゃないからなっていうのがあるね。俺が努力して、よし77になるぞって頑張って、達成感!ていうわけじゃなくて。人によっては、自分がこうやってきたって達成感を感じる人もいるみたいだけど、俺はそれを持てないなと思って。

 

こういう仕事してると、「どんな子どもでした?」ってよく質問を受けるの。でも、俺、子どもやってた憶えないっていう感じがあって。あえて言ったら、ずっと五味太郎やってたみたいな。

で、気がついたら後期高齢者ってなってさ。そうなったときに、何でもいいよ呼び方なんてって思っちゃう。俺はそれを目標にやってるわけじゃないから。

 

最近は、結構髪が白くなってきて、かっこいいなと思ってる。この辺には白髪がないなとか、あ、少し出たぞっとかって。なんか植物栽培みたいな感じ、芽が出たな、来年も生えるかなって(笑)

 

白髪も身体も、変化していく面白さっていうのが前面に出ちゃってるから、変化したときの衰えとかっていうのは、うるせえっとか言ってればいいじゃない。

子どもは劣ってるとは絶対思ってないわけじゃない? 老人が劣ってると思う必要も全然ないんだろうなと思う。

 

いま、麻雀が前よりすごく楽しいのは、その価値観が似てるメンバーで面白い。みんな、丁寧にその時間を楽しむし、大事にしてるんだよね。途中にお茶のインターバルを入れて話して、終わって、また来週って別れていくみたいな、あの感じがとてもいい、礼節で。若い頃の麻雀って本当に雑だった感じがする。

 

大きな社会的な価値観に影響されてるから、アメリカ的、西洋的な考えって、「力、力、力」でしょ。象徴的な言葉で言うと「Ever onward=限りない前進」。それをやってる世界だから、みんながつらいのに、いまだにそう思ってるんだよね。何しろ「今日より明日の方がいい、明日より明後日」。だから1年生より2年生は立派じゃなきゃいけないことになるのさ。

 

金融の世界で、右肩上がりって言葉があるけど、別に右肩上がらなくていいじゃん!って捉えただけで、全然価値感は違うわけよね。限りなく前進っていうのを1コやめたら、全然楽なの。

 

50歳過ぎたら、そこから解放されるはずなんだよね。今日より明日、明日より明後日じゃなくて、ちゃんと落ちてくようになってるから。今日も明日も「落ちたり下がったり」って、いつも平均して「波打ってる」んじゃないかな。ずっと右肩上がりなわけないよね。

 

≪前のページを読む

 

(広報担当 森)

 

 

著者紹介

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五味太郎

1945年、東京生まれ。

子どもから大人まで幅広いファン層を持つ絵本作家。著作は400冊近くあり、海外で150タイトル以上が翻訳出版されている。

 

書籍情報

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『6Bの鉛筆で書く』五味太郎

・発売日:2022年2月18日(金)

・定価: 1,760円(税込)

・販売:全国の書店などで販売

・頁数:160ページ

・判型:205×165mm 上製

・書籍サイト:https://www.bronze.co.jp/books/9784893097033/

 

『6Bの鉛筆で書く』刊行記念 五味太郎インタビュー(前編) ―絵本作家・五味太郎がいま思う、書くこと、そして、撮ることとは。

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『らくがき絵本』や『きんぎょが にげた』福音館書店などこれまで400冊近くの絵本を描き続け第一線で活躍する絵本作家、五味太郎さん。今回、初めてのエッセイ&写真集となる『6Bの鉛筆で書く』を上梓しました。70代の半ばを迎えた五味さんが今感じていることとは? お話を伺いました。(前編)

 

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― 本ができあがって、いかがですか?

 

いい本ができましたね。でも少し気恥ずかしいな。

原画展も同じで、100%自信があるわけじゃないから、みんなどう思って絵を観てるのかなと、こっちは落ち着きはないよね。

でも表現ってさ、なんとなく気恥ずかしさも含んでいるものだよね。

 

― エッセイとこれまで撮りためた写真を1冊の本にして出されましたが、何かきっかけがあったのですか?

 

一昨年の暮れぐらいから、文章を書きたくてね。頼まれて雑誌に小文を書いたときに、書くのがまた面白いなと思って、その後も、自分で短いのを5、6本書いてたのね。そのことを話したわけではないのだけど、ちょうど編集長が「活字の本作りましょう」とか言ってきて。「いいよ」みたいな。タイミングがよかったんだよね。

 

俺は本を作るのが好きだから、作ろうってなった瞬間にぽっとイメージするわけ。

今回の文章には、イラストレーションはないなと思った。俺の中では、アブストラクトな絵をちりばめていくっていうのもありかなと思ったし、あるいは、一篇は書き文字のまんまで出しちゃうっていうイメージもあった。で、落としどころで言ったら、写真使うのいいな、って考えてたの。

そうしたら、また編集長が、「ねぇ、今度の本には、写真使いません?」って言うから、「俺もそのつもりだったよ」みたいな(笑)。

 

で、写真を入れるときには、文章とリンクした写真はなるべく排除しなくちゃいけなくなるわけね。

 

― それは、どういう意図があって?

 

絵本の場合は、絵と文章とが、同時進行しているわけ。

だけど今回の本は、短い文章がどこから読んでもいいように、構成されている。文章と文章の間に写真を入れたわけだけど、写真が前後の説明だったりする表現は、俺はノーサンキューだと思ったのね。文章と写真はもしかしたら少し乖離しているくらいの、その辺の快さみたいなものを探っていくような写真をピックアップした。

写真は今回の本のために撮り下ろしたわけじゃないんだ。昔、俺はフィルムで撮っていたんだけど、1999年からデジタルにかえたんだよね。その頃からのをひっくり返してみたら、99年にアメリカ、ボストンあたりに行ったときのが最初で。陽子さんといろんな写真見ながら、ここ面白かったよねとか、思い出話してさ(笑)あの作業は奇しくもすっげー楽しい作業だったのね。

何十点と選んで、半分ぐらいに絞ったんです。

 

あとはレイアウト的に、リンクするんだけどしないような、対立するんだけどしてないような、どこに置いてくかっていうのがまためちゃくちゃ面白い作業になって。

その辺のプロセスが、非常に俺の中で楽しかった。プロセスが面白かったものは、結果、いい本なんだと俺は思ってるわけ。そういう判断基準でいったら、これはいい本なんだと思う。

 

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書くことで自分の興味が見えてくる

 

― この本の中で、最初に書かれたのは、どれですか。

 

「絵に遭う」かな。ゴッホの絵の話。あれは実はもうちょっと違うかたちで書いてたのね。それをもう1回わかりやすく書き直した。

 

― 書いて、お、いいなと?

 

成り行きで一応書いておこうというのと、本を出すって方向が決まったときに書くのとでは、ちょっと違うじゃないですか。だから、少し丁寧に書いてみたら、これこれ、この次元だよな、この感じで原稿を書いていこう、って。

 

70歳の真ん中までやってきて、自分で何考えてんのかなと思っちゃって。いい感じなんだけど、なんかやっぱり変わったなーっていうのがあって。表現欲のある人だから、書いてみるとわかるかなって。

絵本を描くのもほとんど同じなんだけど、いま俺、こういうことに興味持ってるんだなってのが、描いている途中からわかるんだよね。思いつきでぽっと始めるんだけど、あぁ、なるほどね、俺この辺やっぱり気になってたんだ、と。こういうのは、大体いい絵本だよね。

 

興味も身体も、変化する面白さ

 

― 今回の本で、書いてみて気づいたことはありますか?

 

書きながらすごく面白かったのは、20、30年前、例えば『じょうぶな頭とかしこい体になるために』ブロンズ新社/1991年、2006年改訂版)、あるいは『大人問題』講談社/1996年、講談社文庫/2001年)を書いた頃に気がかりだったことが今回もいっぱいあった。やっぱり未だに学校ってくだらねぇなと思ってるし、交通問題もとんでもねぇなと思ってる。ワクチン問題もあるし、政治の問題も含んでね。

だけど、そういうテーマに対して筆が進まないんだよね。あ、これ興味ないんだと思ってやめてく、その堆積が逆に面白かった。

 

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変わったということでいえば、昔は、病院嫌いで薬嫌いだった。60代の半ばでトラブったとき、自分の血圧は知らない、体重も知らない、大体何も知らなかったんだよね。

そんな俺が、いますごい興味あるんだよ、医術に。血管なんか詰まったら、パイプ入れりゃいいんだから、とかさ(笑)。そういう身体のメンテナンスを面白いなと思ったりする。その興味の変化が、結構面白いなぁと。興味の変化っていうは、つまり個人の変化だろうな。そこの変化をちょっと再確認したかった、みたいなのあるよね。

 

長いことテニスやってるけど、テニスの動きでも、自分の身体が変わってくるなっていうのをポツポツ感じる。左右は動くんだけど、前後の動きが弱くなるな、とか。球が上がったときと下がったときの追い方がね、動体視力って、やっぱり落ちてるよ。野球やってても分かるんだけど、球が向こうから来るのをずっと追うときに、途中で1回切れちゃったりするんだよね。きれいに追えないんだよ。そういうのを見ると、良い悪いじゃなくて、変化するなって。間違いなく。面白いよね。

自分は何に興味を持ってるのかなっていうのが、「書く」という作業を通してみると、やっぱり違う次元で見えてくるんだよね。

 

≫ 続きを読む(インタビュー後編)

 

 

著者紹介

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五味太郎

1945年、東京生まれ。

子どもから大人まで幅広いファン層を持つ絵本作家。著作は400冊近くあり、海外で150タイトル以上が翻訳出版されている。

 

書籍情報

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『6Bの鉛筆で書く』五味太郎

・発売日:2022年2月18日(金)

・定価: 1,760円(税込)

・販売:全国の書店などで販売

・頁数:160ページ

・判型:205×165mm 上製

・書籍サイト:https://www.bronze.co.jp/books/9784893097033/

 

「くまのがっこう」シリーズ刊行20周年記念🌟プレゼントキャンペーン開催中!

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いつも「くまのがっこう」シリーズをご愛読いただきありがとうございます。

2002年にシリーズ第1作目の『くまのがっこう』(あだちなみ 絵/あいはらひろゆき 文)を刊行して以来、たくさんの方にお楽しみいただき、おかげさまで今年2022年、刊行20周年を迎えました🎊👏👏👏

皆さまに感謝の気持ちを込めて、オリジナル図書カード(1,000円分)が抽選で200名様に当たるプレゼントキャンペーンを開催中です!

図書カードは、あだちなみさん描きおろしの20周年記念ジャッキーがデザインされた、今回限りの特別版🐻✨✨

↓↓さらに、こーんな台紙も付いています!(か、かわいい…!!)

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皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

≫絵本「くまのがっこう」シリーズとは…

くまのこたちは、ぜんぶで12ひき。やさしいおにいちゃんたちと、いたずらできかんぼうなおんなのこジャッキーがくりひろげる、なにげないけれどあたたかい日常をえがいたお話です。

▼「くまのがっこう」スペシャルムービー公開中!ぜひご覧ください♪


www.youtube.com

 

 

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<キャンペーン詳細>

【応募締切】
2022年5月31日(火)消印有効

【賞品】
あだちなみさん描きおろしのジャッキーがデザインされた「くまのがっこう20周年オリジナル図書カード(1,000円分)」を抽選で200名様にプレゼント!
かわいい台紙付き♪

【対象書籍】
くまのがっこう20周年キャンペーンの帯がついた書籍が対象になります。

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【応募方法】
キャンペーン帯についている「応募券」を切り取って官製はがきに貼り、郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・電話番号・性別・年齢・メールアドレスを明記の上、ご応募ください。
ご意見、ご感想などもお待ちしています!

【応募宛先】
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前6-31-15 マンション31-3B
ブロンズ新社「くまのがっこう20周年フェア」読者プレゼント係

 

※当選の発表は賞品の発送(6月下旬予定)をもってかえさせていただきます。
※お電話やFAX、メールでのご応募は受け付けておりません。
※お預かりした個人情報は賞品の発送、ブロンズ新社からの情報送付および個人を特定しない統計資料作成にのみ使用させていただきます。

 

他にも、20周年を記念したフェアやグッズが盛りだくさん♪
↓↓こちらの公式サイトよりチェックしてみてくださいね!

the-bears-school.com

 

また、全国の書店さんで「くまのがっこうフェア」も開催中!

ぜひ足をお運びください🌼

めとめがあうって、こんなにすてき、こんなにたのしい!!『いま めが あったよね?』刊行

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めとめがあうって、こんなにすてき、こんなにたのしい!!

1月7日に新刊『いま めが あったよね?』を発売しました。

この絵本の主人公は、なんにでも目が合っちゃう女の子。

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お出かけの先々で、いろんなものと「いま めが あったよね?」とアイコンタクトを交わし、葉っぱさん、どんぐりさん、石ころさん、次々となかまにして、ずんずん先を進みます。

いい感じの水たまりと目があったら、迷わず長靴でバッシャバッシャ! 水がかかってずぶ濡れになったコーンさんに、ごめんごめんと謝って、ふと目に飛び込んできたのは砂場で遊ぶ男の子。

「いま めが あったよね?」……この魔法のことばであっという間にふたりは友だちになっちゃいます。

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この主人公の女の子は、作者の太田祐美子さんの息子さんがモデル。お散歩の先々でいろんなものと目があっちゃって、大人からみたらとるに足りないもの(というか、単なるゴミ…?!)を拾っては宝もののように大事にしまって家に持ち帰る、そんな姿を日々目にするうちに、この絵本のことばが浮かんだそう。

私ごとですが担当編集の娘の目が合うNo.1は小石! 保育園から帰ってきてまず確認するのはズボンのポケットで、いくつもいくつも転がり出てくるのを見てはため息をついていたことを今でも思い出します。

大人にとってはたわいもないもの、でも子どもにとっては宝ものなのですよね…(でも親としてはフクザツ!)。

 

大人になったら忘れてしまうけれど、小さなころは命のないものと心を通わせられる、そんな超能力があったことを、太田さんのやわらかくやさしいことばたちは思い出させてくれるのでした。

 

コロナ禍の2020年春、太田さんからこのテキスト案をいただいてから、絵を担当された西川©︎友美さん、デザインを担当された柿木原政広さん、太田さん、そして担当編集の4人はオンラインで集まっては、子どものころになにと目が合っていたのか、白熱した議論を交わしたのでした(というか、ちっちゃい子のポケットの中身あるある話?)

 

西川さんのまっすぐこちらを見つめてくるつぶらな瞳のあれやこれやは、ここに行きつくまでいろいろ案があって、ペットボトルのふたや電信柱といった人工物、鳩や雲や太陽といった自然物もありました。で、結局子どもの目線に一番入りやすいものを、ということでどんぐり、葉っぱ、石ころ、水たまり、コーン、が選抜されたのでした(選外になったものたちも魅力的ですね、今見ても!)

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選外になった、ペットボトルとキャップ。

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こちらも選外になった、電信柱。

期せずしてコロナとともに企画が発進したこの本ですが、改めてこの2年を思うと、マスクが必須の今の世の中だからこそ「目が合う」ことの重要性が増してきているようにも感じます。

口元が隠れていたって、目はいろんなことを物語ってくれます。コミュニケーションの第一歩は、まなざしとまなざしを交わすことなんでしょうね、きっと(生後数ヶ月の赤ちゃんだって、マスク越しで微笑みかけたら、やっぱりニコニコ笑顔で返してくれるのです!)。

 

入園入学を控えたこれからの季節、未知の世界に飛び込む小さな子の小さな背中に、「目と目があっちゃえば大丈夫! 安心して踏み出してみて!」というエールを、この絵本とともに送りたいな、と思っています。

みなさんもぜひ、書店店頭で、この絵本と目と目を合わせてみてくださいね。きっとたのしい出会いが待っているはず!

(担当編集:佐々木 紅)

 

こんな遊びも!

じゃじゃーん!

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スマートフォンで『いま めが あったよね?』の世界を楽しめるアプリ&フォトサービスをご用意しました!

カメラを向けると、お顔が! あれあれ?いま目が合ったよね?!

 

★遊び方はこちら★

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【アプリの場合】

①お使いのスマートフォンから対応するアプリをダウンロード。

Android

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.slab.sktar&hl=ja&gl=US

iPhone

https://apps.apple.com/jp/app/id867328953

②アプリを起動し、絵本『いま めが あったよね?』の表紙をカメラで読み取る。

③画面に『いま めが あったよね?』のアイコンが表示される。

④いろんな場所にかざして、カメラで撮影!お顔を付けて遊ぼう♪

 

【フォトサービスの場合(ダウンロード不要)】

①以下のリンクをクリック!(スマートフォンで)

https://www.less-ar.com/0c69f2e6-b77e-410f-93b4-2a00428fc88d

②画面に『いま めが あったよね?』のアイコンが表示される。

③いろんな場所にかざして、カメラでパシャ!お顔を付けて遊ぼう!

※フォトサービス「LESSAR」のロゴが写真に入ります。

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家の中で、お外で、カメラを向けて遊んでみてくださいね♪

撮った写真はTwitterInstagramにぜひアップしてください(^^)

ハッシュタグは、「#いまめがあったよね 」でお願いします!

皆さんの投稿を楽しみにしています~!!

 

クリスマスにおすすめ!ヨシタケシンスケ発想えほん ギフトボックス

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大人気絵本作家、ヨシタケシンスケさんの代表作『りんごかもしれない』などの「発想えほん」シリーズ4作を、2作ずつセットにしたギフトボックスが新登場!

『りんごかもしれない』『ぼくのニセモノをつくるには』をセットにした「かもしれないボックス」と、『このあと どうしちゃおう』『ころべばいいのに』のセット「どうしちゃおうボックス」の2種類♪

それぞれデザインの異なる特製クリアファイル(A5サイズ)が付いています。

クリアファイルはA5サイズで、マスク入れにもピッタリ!

ボックス本体は四つ折りの封筒のような形状で、ヨシタケさん描きおろしのイラストやメッセージが描かれています!

価格も発想えほん2冊分と変わらず、お得で特別感のある、プレゼントにおすすめのセットです!

 

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「かもしれないボックス」

・『りんごかもしれない』 1冊

・『ぼくのニセモノをつくるには』 1冊

・特製クリアファイル(A5サイズ) 1枚

定価:3,080円(税込)

 

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「どうしちゃおうボックス」

・『このあと どうしちゃおう』 1冊

・『ころべばいいのに』 1冊

・特製クリアファイル(A5サイズ) 1枚

定価:3,080円(税込)

 

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ボックスを開けると、ヨシタケさん描きおろしのイラストとメッセージが!

 

 著者紹介

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ヨシタケシンスケ

1973年、神奈川県生まれ。
これまでにない切り口と発想で次々と生み出す絵本は、読者を魅了しつづけている。「MOE絵本屋さん大賞」をはじめ数々の賞を受賞するほか、台湾・韓国・イギリス・オランダ・フランスなどでも翻訳出版され、海外からも高い評価を受けている。また、「王様のブランチ」や「あさイチ」「情熱大陸」「世界で一番受けたい授業」など、テレビをはじめ多数のメディアにもとりあげられている。
二児の父。

 

▼作品の詳細はこちら

https://www.bronze.co.jp/books/9784893096975/

 

⭐そのほかクリスマスにおすすめの絵本⭐

staffroom.hatenablog.com

クリスマスにおすすめの絵本『くまのがっこう ジャッキーのクリスマス』

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「くまのがっこう」は、くまのこ12ひきのあたたかな日常を描いた大人気シリーズ。やさしいおにいちゃんくまのこと、いちばんさいごのたったひとりの女の子ジャッキーの物語。

『ジャッキーのクリスマス』は、クリスマスの朝、ひとり暮らしのおじいさんと出会ったジャッキーのハートフルなお話です。

この時期だけのスペシャル帯つき!ぜひ手に取ってご覧ください。

 

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『くまのがっこう ジャッキーのクリスマス』

あだちなみ 絵

あいはらひろゆき 文

定価:1,430円(税込)

https://www.bronze.co.jp/books/post-67/

 ※全国の書店で販売中です 

 

あらすじ

クリスマスの朝、ジャッキーはひとり暮らしのおじいさんと出会います。招待されたお家には、今はもういない、ちょうどジャッキーと同じくらいの女の子の写真がありました。むねが、きゅーっと苦しくなったジャッキーは、雪の中に飛びだして......

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 著者紹介

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あだちなみ 絵

1974年、岐阜県生まれ。多摩美術大学卒。美しいカラーリングと抜群のファッションセンス、キュートな絵で、ファンを魅了しつづけている。2020年4月から母校の大学でイラストレーションを教えている。

 

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あいはらひろゆき 文

1961年、宮城県生まれ。子どもの誕生をきっかけに「くまのがっこう」シリーズを立ち上げる。

 

▼作品の詳細はこちら

https://www.bronze.co.jp/books/post-67/

 

★「くまのがっこう」シリーズは、2022年に刊行20周年を迎えます!

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⭐そのほかクリスマスにおすすめの絵本⭐

staffroom.hatenablog.com

クリスマスにおすすめの絵本『しろくまのパンツ』

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一度見たら忘れられない、パンツを脱がせてから読む絵本!?

しろくまさんの赤いパンツを脱がさないと、絵本を開くことができません(笑)

しろくまさんがなくしたパンツを探していると、いろんなパンツがでてきます。

誰のパンツかな?と、親子で当てっこしながら楽しく読める一冊です。

 

★2022年、『しろくまのパンツ』は刊行10周年を迎えます!

  

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しろくまのパンツ』

tupera tupera

定価:1,540円(税込)

https://www.bronze.co.jp/books/post-64/

※全国の書店で販売中です 

 

あらすじ

「どこにいったんだろう?」 パンツをなくしてこまっているしろくまさん。そこへ、心配したねずみさんがやってきて、いっしょにパンツをさがしにいくことに。しましまのパンツ、かわいい花がらのパンツ、へんてこりんな水たまのパンツ......物語のラストには、あっとおどろく発見が!

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受賞歴

・第2回 街の本屋が選んだ絵本大賞

・第18回 日本絵本賞読者賞[山田養蜂場賞]

・第4回 ようちえん絵本大賞

・第6回 MOE絵本屋さん大賞 第3位

・第2回 静岡書店大賞児童書新作部門 第2位

・第4回 リブロ絵本大賞 第5位

・フランス・マルセイユ こどもの本大賞2014

 

 著者紹介

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tupera tupera

亀山達也と中川敦子によるユニット。抜群のデザインセンスと色彩感覚で、絵本やイラストをはじめ、映像と舞台のディレクションなど幅広く活動している。立川のPLAY! Museum にて、12月29日まで「tupera tuperaのかおてん.」が開催中。

 

▼作品の詳細はこちら

https://www.bronze.co.jp/books/post-64/

 

 

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