すっかり涼しく秋めいてきましたね。
そろそろ全国の本屋さんの棚で、
こちらのめざましどけいさんが、
すやすやのんきに、ねむりこけている頃でしょうか。
『やすみのひ』は、めざましどけいさんや、ほうきさん、
ちょきんばこさんなど、わたしたちの身近にあるものが、
やすみのひに、思い思いにやりたいことをしてたのしむようすを、
ユーモラスに描いた絵本です。
眺めていると、心がのんびりしてくるような、
うつくしい絵を描いて下さったのは、小池壮太さん。
ふだんは主に画壇で活躍されている洋画家さんです。
こんな素敵な風景画や・・・
可愛らしさのかたまりのような、こんな絵も・・・
自然を描いた風景画がまた、すてきなのです。
いい絵ですねえ。
卓越したテクニックとクオリティで描いて下さった、
今回の『やすみのひ』は、ユーモラスで豊かな絵がつまった、
ちいさな名画館のような絵本です。
こどもがまだ小さくて、美術館に行くのを躊躇してしまうような、
おとうさん、おかあさん(かつてのわたしです)も、
気兼ねなく、たのしんでいただけたらうれしいです。
最後の制作の追い込みでは、
やすみのひ感ゼロの、崖っぷちの鬼進行で、
みな一丸となって、刊行まで駆け抜けた『やすみのひ』。
(なぜ・・・どうしてこうなったのか・・・)
仕上がりは大満足。
刷り色も鮮やかな、のんきでやさしい絵本になりました。
小池先生は、校了してすぐに飛行機に乗って、
ケニアのサバンナで、やすみのひ。
担当編集のわたしは、見本の確認が済むなり、光の速度で温泉宿へ向かい、
栃木県の山奥にある、平家の里でやすみのひ。
やすみのひは、だれにとってもいいものです。
毎日働いてばっかりいると、つかれちゃうから、
いっこがんばったら、みっつ楽しいことしちゃうくらいの感覚で、
近頃のわたしは生きていますね。
『やすみのひ』 を読んだあとは、妙に気がゆるむので、
家事も仕事も、なにもかーもやめちゃって、
ごろりーんと、リラックスするのもよいのではないでしょうか。
ではではみなさま、どうぞよいおやすみをー。
(編集部 沖本)