北京へ本の旅2 北京ブックフェア
フランクフルト、アメリカ、ロンドンと並んで、
世界4大ブックフェアと呼ばれる北京ブックフェア。
今年で第24回目の開催という歴史あるフェアで、
東京から飛行機で3時間半なのに、訪れたのは初めてでした。
会場エントランス
前日の大雨のおかげで、
初日は青空が広がりました。
ボローニアを彷彿させてくれます。
中国には、800の国営出版社と1,200の民営出版社があるそうです。
国営出版社は、独自の流通を確保しており、
民営出版社は、国営版元を通さないと、書店へ流通することはできないそうです。
国営の接力出版社。
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』は120万部売れたとか。
いわむらかずおさんや、工藤ノリコさん、
そして、韓国のペク・ヒナさんの絵本を翻訳出版しています。
総合出版社の新経典。
アリス・マンロー、村上春樹、東野圭吾の作品がずらりと並んでいます。
「窓ぎわのトットちゃん」シリーズを1000万部売ったと、
先日、朝日新聞で紹介されていた版元です。
日本からも、韓国からも、ブースが出展されていました。
なかでも、目を引いたのは、手塚治虫ブース。
こ、こ、これは、もしかしたら、
『ブラックジャック』と『火の鳥』の原画ですか⁈
『少年チャンピオン』掲載中に読んだあの名シーン、
そして、『COM』に掲載されたあの「黎明期」のシーンでは…
ふきだしの写植と、ホワイトの入った原画を目のあたりにして、
心は一気に70年代へとワープしました !
17年ぶりに訪れた北京は、
高層ビルが建ち並ぶビッグシティ。
天安門広場のある通りは、12車線で
中央分離帯もぴかぴかの金色です。
街には「新鮮」「自然」「天然」という文字が目について、
列ができているお店は、絞りたてのフレッシュジュースショップ。
中国の若い人たちは、自然志向、健康志向が強いようです。
街角のリアカーで、蓮の花と実が売られていて、
腕いっぱい抱えて帰りたい誘惑にかられました。