3月中旬に発売された、『落語えほん しまめぐり』(桂文我/スズキコージ)。
スタッフブログ、初の試み。
編集担当に新刊の魅力をプチ・インタビューしてみました!
【広報】では、『落語えほん しまめぐり』の紹介をお願いします!
【沖本】
江戸時代から幕末にかけて、ふしぎな国をおとずれるお話が、
日本でたくさんつくられました。「しまめぐり」もそのひとつ。
ある男が、旅のとちゅうで船にのりおくれ、
小人や大男が暮らすふしぎな島にまよいこむという、ふしぎな落語です。
この落語を元にしてできたのが「落語えほん しまめぐり」です。
古典落語を題材とした落語絵本とはひと味もふた味もちがう、奇想天外でユニークな作品です。
【広報】ブロンズでは、初の「落語えほん」ですが、企画はどこから?
作家の方はどのようにピックアップしたのですか?
【沖本】
寄席に出かけて落語をきいてみると、当たり前だけど、
「時そば」や「まんじゅうこわい」のような有名古典落語以外にも、
不思議で面白い噺がたくさんあるんですね。
ベーシックな落語えほんは、すでにすてきなものがたくさん出ているから、
ここはとことん突飛でふしぎな「えええっ、これも落語!?」というネタを
絵本にしてみたいと思ったのが、この企画のきっかけです。
桂文我さんは、おやこ寄席で子どもに大人気の落語家さんでいらっしゃるだけでなく、
古い文献や玩具のコレクターとしても有名。
珍しい噺もたくさんご存知なので、ぴったりだと思いました。
お蕎麦やさんでお蕎麦を食べつつお話を伺うと、
出るわ出るわ!魅惑の珍品落語の数々。
中でも即興でお話しいただいた「しまめぐり」は、食事の手がとまるくらいの面白さ。
大盛り上がりで、その場で絵本にすることが決まりました。
【広報】作/絵が違う作家さんにお願いするときに心がけているところは?
【沖本】
どの絵本でもそうですが、作家さん、画家さんに
楽しんでお仕事していただけるように心がけています。
今回「しまめぐり」でタッグを組んだ、桂文我さんもスズキコージさんも、
たくさんの絵本を手がけられた大ベテラン。
いちばん非力な私は、お二方の懐にとびこむつもりで、
細かい指定などは一切なしでお任せしました。
その甲斐あって、大らかでダイナミックな、すてきな絵本になったと思います。
【広報】製作期間はどのくらいかかりましたか?
【沖本】
企画が通ってから、約3年くらいかかっています。
ただ、その大部分はスケジュール待ちや、細かい微調整にかかった時間。
創作自体は、文我さんもコージさんもノリにノって、
すばらしいスピードで仕上げて下さいました。
文我さんは、お目にかかって2週間もしないうちに原稿をあげて下さいましたし、
スズキコージさんにも集中して、1月くらいで全ての原画を仕上げて下さいました。
次回へ続く〜!
すてきな写真も掲載予定。お楽しみに!
(広報M)
Tweet