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【新刊紹介】韓国発のパパが主人公の絵本『3人のパパと3つのはなたば』

10月7日(木)に韓国の絵本の翻訳『3人のパパと3つのはなたば』(クク・チスン作・斎藤真理子訳)を刊行します。この作品は、2020年1月に刊行された『3人のママと3つのおべんとう』の姉妹編です。

作者のクク・チスンさんは「ごく普通の生活のなかに、特別なことがあると気づき、日常をまじめに生きている私たちの物語を絵本に込めて描きたいと考えている」とおっしゃっていますが、この絵本で描かれているのもまた、ごくふつうの3人の男性たちです。

3人ともキムさんという名前で、それぞれ宅配便の運転手、小児科の先生、建設会社に勤めるサラリーマン、と職種も様々です。

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彼らが朝起きて出勤し、忙しく仕事に追われる様子が、3人それぞれ単体で描かれたり、時には同じ場面で3人が交錯したりと、彼らの朝から晩までの様子が、オムニバス映画のような見事な展開で描かれます。

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3人のキムさんが汗だくになって仕事を終わらせて駆けつけたのは、とある幼稚園でした。実は彼らの子どもたちは3人とも同じ幼稚園に通っていて、その夜は子どもたちの音楽会だったのです。

仕事に追われ、疲労困憊のパパたちの目にとびこんできたのが、元気よく歌う子どもたちの姿です。そして、音楽会が終わり、パパたちが忙しい合間を縫って買ってきた花束とプレゼントを見た子どもたちは、3人とも弾ける笑顔を見せてくれます。

この笑顔で、今日1日の全ての苦労が吹き飛んでしまう! 仕事中のけわしい顔とは一転、パパたちのニコニコ顔は、見るもの全てを幸せな気持ちでいっぱいにしてくれます。

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この絵本に登場するのは、私たちにとっても身近な等身大の男性たち。日々、額に汗して生きる市井の人々の、ありのままの姿です。国は違えど、仕事に追われ毎日を必死で生きる親の姿は万国共通。そして、子どもを思うお父さんの愛もまた、万国共通です。

しゃかりきになって働く3人のキムさんは、他ならぬ自分だ、と共感を覚える男性読者の方も多数いらっしゃるのではないかと思います。それに、冒頭の眠そうに朝の身支度をする3人の姿に、並々ならぬ親近感を覚える方も多数いらっしゃるのでは……(絵本の冒頭シーンで男性の無精髭顔がアップで描かれるのって、かなり画期的! ですよね笑)。お子さんと読むときっと、「この人、うちのパパに似てるね〜」なんて会話が弾むのではないでしょうか?

ぜひ、姉妹編の『3人のママと3つのおべんとう』と合わせて、ご家族で楽しんでいただけたらと思います。

ここにいるのは、あなたであり、あなたのパートナーです。おとなり韓国の、あたたかい人間賛歌の絵本を、どうぞお手にとって読んでみてください。

(編集担当:佐々木)

 

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『3人のパパと3つのはなたば』

・著者:クク・チスン 作/斎藤真理子 訳

・発売日:2021年10月7日(木)

・定価: 1,540円(税込)

・販売:全国の書店などで販売

・頁数:32ページ

・判型:225×280mm 上製

・書籍サイト:https://www.bronze.co.jp/books/9784893096999/

 

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『3人のママと3つのおべんとう』

・著者:クク・チスン 作/斎藤真理子 訳

・発売日:2020年1月25日(土)

・定価: 1,540円(税込)

・販売:全国の書店などで販売

・頁数:36ページ

・判型:228×228mm 上製

・書籍サイト:https://www.bronze.co.jp/books/33/

・プロモーション動画:https://www.youtube.com/watch?v=izEoX2CIY14