本日26日、アヤ井アキコさんの新刊
『くまが うえに のぼったら』が発売です!
アヤ井さんにとってはじめての、創作おはなし絵本です。
こどもたちが寝しずまったよるに、くいしんぼうのくまが巻き起こす
はちゃめちゃで楽しいお話です。(PVをご覧ください!)
クラシカルで、まるで昔からあったような、落ち着いた佇まいの表紙からは想像もできないほど、中ではたいへんなことが起こってしまいます。
作者のアヤ井さんが、このおはなしのもとを思いついたのは9年ほど前。
当時、就寝前にアヤ井さんが書き留めた貴重なメモを見せていただきました。
このときは、主人公がくまではなくヤマアラシ!
動物園に行くのが大好きなアヤ井さんは、カナダヤマアラシが木の枝の上でぐっすり眠っているのを見てこのおはなしを思いついたそう。
体は重たくないかわりに、ぐっすり寝入ったヤマアラシの寝息の重さで枝がしなり、跳ねあげられてしまうという流れになっています。(最初から最後まで寝たままでかわいい!)
アヤ井さんは北海道出身で、ヒグマや松の木、そしてこのおはなしに出てくる山や湖は、幼い頃からアヤ井さんが慣れ親しんだ風景が元になっています。動物や自然、ありのままの姿で生き生きと描けるのは、なによりアヤ井さんが動物と自然が大好きだからなのだなあと、お手伝いをさせていただくなかで感じました。
自然と動物だけの時間のなかでは、今日の夜も、くまが松の木に飛ばされるかもしれませんよ。そんなふうにおもったら、ニヤニヤしながら眠りにつけそうです。
目に見えないことを想像するのはとってもたのしい!
だってだれにも、「そんなこと起こっていない」という証明はできないんですから。
(編集担当 佐古)