ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

トーベン・クールマンさん来日プロモーションレポート その2

インタビューを終えたあと、
夕方に読者向けのトークイベントを開催しました。



トーベンさんは、ストーリーと絵を同時に組み立てる方法で絵本を作るそう。
まずは4つのキーとなる絵を決め、その間を繋ぐように文章を書きます。
そして文章の中から、絵にするのに適した箇所を描く……という作業を重ねます。
心の赴くままに……というよりも、効率的に制作するプロセスは、
まるでひとつの家を建てるようです!
大人も楽しめる骨太なストーリーはこうやって生まれるのか!と、
思わず納得させられるお話でした。



トーク後は、ライブペイントが行われました。
下書きなしで、流れるように水彩絵の具で描く様子には思わずため息がでます。
その筆遣いの一部はこちらの映像をお確かめください。



完成したのがこちら。



最後に、当日お答えすることができなかった、
読者の皆様からいただいた質問について一部ご紹介いたします。


[ネズミを主人公にした理由]
ドイツ語では、こうもりを「飛ぶネズミ」と表すそうで、そこから、空飛ぶ主人公を着想したそう。
そして、小さな手で器用に餌を食べたりするのを見て、ぴったりだと思ったとのこと。
今作『アームストロング』では、ネズミのリアルさをキープしつつ、さらに表情豊かに描くことにこだわったそうです。


[1枚描くのにかかる時間]
見開き1枚を描くのに、平均して3日半から4日かかるそうです。
100ページ以上の『アームストロング』を描き終えるのに約8ヶ月かかったそうで、
1年もかからずに完成させたスピードと画力には驚かされます!



すべての質問をご紹介することができず申し訳ございませんが、
今後掲載されるインタビュー記事などでもお話されていますので、そちらをお確かめください。




(広報・今井)