ブロンズ新社公式ブログ

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第5回ブロンズ新社書店大賞・製本所見学レポート


毎年恒例となっている、製本所・大村製本さんの見学ツアーへ参加してまいりました。
* 過去の様子はこちら
2015年
2016年


最初は、大村製本さんがご用意してくださった
「中綴じ上製本」のワークショップです。



まずは紙を折るところから。
むやみに折るのではなく、ちゃんと紙の流れ目を確認したうえで折らないと、
開きやすさなどに大きく影響してくるためみなさん真剣です。



折った紙の真ん中を、ミシン(写真左)を使って綴じていきます。
だんだん本のかたちになっていく様子に、ワクワク感が伝わってきます。



そして本の顔・表紙を選びます。
大村製本さんが、色も質感も異なる表紙をご用意くださり、
テンションは最高潮に!



そして実際の製本作業へ。
金沢ビーンズの島田さんと、作家の鈴木康広さんともに
じっくり、慎重に手を動かされていました。


1冊本を作るだけでも時間と手間がかかることを体験したところで、
いよいよ工場内を見学です。



裁断、型抜き、糊づけ……など
それぞれの行程に特化した機械が、フロアに並びます。
本一冊一冊は小さいですが、それらを生み出す機械の大きさと
エネルギー、スピード感に圧倒されました。


実際に手を動かして本をつくる体験と、
機械で大量に本をつくる様子を見学させていただいた今回のツアー。
機械でつくるから手間がかからないのではなく、
それらを微妙に調整する人や滞りなく操作できる人がいてはじめて、
本をつくり上げることができるのだと感じました。
これから書店さんで本を手に取るたび、
その背景にいるたくさんの人たちの姿が目に浮かぶような気がします。



大村製本のみなさま、そして今回のツアーにご参加いただいたみなさま、
ありがとうございました!


(広報・今井)