ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

大村製本さん見学ツアー

「だるまさん」シリーズ(かがくいひろし)や『あかちゃん』(tupera tupera)など、
ブロンズの書籍を多数製本していただいている
大村製本さんの見学ツアーへ行ってまいりました!


今回で4回目になるこちらのツアーですが、11名の方にご参加いただき、
朝早い時間の集合だったにも関わらず、みなさんとても楽しみにして来てくださいました。


書籍がどうやって製本されるかって、なかなか知る機会がないですよね。
そんな普段見られない絵本が生まれる現場を、見学させていただきましたよ!


まずは、製本ってどんなことをするの?
ということで、大好評の製本体験ワークショップをご用意していただきました!


実際に中ミシン上製本を一人一冊ずつ手作業でつくってみることに。


はじめに紙を四つ折りにしていきます。
ここで紙に向きがあることにみなさんびっくり!
手で曲げて硬さを確かめながら折っていきます。


表紙は人数分違う色をご用意いただいており、くじ引きで決めた順番で選んでいくことに。

カラフルな表紙を前に、みなさんわくわくしながら選んでいましたよ。
表紙の色を自分たちで選ぶと、つくっていくうちにどんどん自分の本に愛着がわいてきて、
「その色は私のです〜!」という声が飛び交っていたのも印象的でした。


次は中ミシンをかけ、断裁してもらいます。


見たことのない機械や、大村製本のみなさんの職人技を、
みなさん食い入るように見つめていらっしゃいました。


その後のりづけをしていきます。


これをしっかり貼り合わせれば完成です!


製本の工程を実際に自分たちでさせていただいたことで、
本がどのようにつくられているのかイメージしやすく、
世界に1冊だけの本が出来た感動はひとしおでした!



製本したものに重しを乗せて密着させている間に、
製本所の中を見学させていただきました。


こちらでは、先ほど手作業で行った一連の工程を、機械を使って行っています。
製本に使われている機械は非常に精密で、断裁機はなんと0.1mm単位で調整できるそうですよ!
繊細な作業ですが、ページを折る機械は1時間で7000枚も仕上げられるほど速く、
本がどんどん出来上がっていく様子は圧巻でした。


われらが「だるまさん」シリーズもちょうど重版中で、本の角を丸くする作業の真っ最中!
ブロンズの絵本も細かいところまでこだわって、ていねいに製本してくださっていましたよ。


大村製本のみなさんには、時には作業のスピードを遅くして見せていただくなど、
お忙しい中とても親切に対応していただきました。
1冊の本が出来ていく感動を製本所、出版社、
書店員のみなさんで共有できた、とてもいい見学会になりました。


大村製本のみなさん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!


(営業部:大村)