ブロンズ新社公式ブログ

絵本やイベント情報についてご紹介します。

<リレーブログ5・前半>『いつも2人で』

先日杉浦さんのご結婚のお祝い会がありました。
杉浦さんを担当してきた歴代の編集者や関係ものが集まった
心あたたまる会でした。
この話はまたあらためて・・


さてその日、乾杯の挨拶をされたのは
杉浦さんのデビュー作から、ほとんどの装丁をてがけていらっしゃる
デザイナーのこやまたかこさん。
杉浦さんの本づくりにおける、影の功労者です。


杉浦さんの本をいちファンとして読んできた私が
新刊のでるたびに楽しみにしていたのが装丁。
そのときそのとき、本にぴたりとあっていて
杉浦さんらしさを保ちながらも
毎回、「おっ!今回はこうきたか」と新鮮な気持ちになる装丁。


いい塩梅……出過ぎずに、でもピリリときいている。
これって、なかなかできることじゃないのです。
今回、こやまさんとお仕事できることも
私が楽しみにしていたことでした。

というわけで、今回は
『おしゃれの教科書』の装丁ができるまでを
思い返してみましたよ。


スタートはこやまさんのいらっしゃる南青山での
打合せ…

装丁するにあたって、
編集者としての私の希望は……


杉浦さんのあこがれが詰まった今回の本は
本文のイラストの色がとても美しいので
中身の雰囲気が伝わるよう
綺麗な色使いをしてほしい。
イラストでも、女の子のうきうきとした気分を
表現してほしい……


ということ。


こやまさん、杉浦さんは
すでにいくつかのイメージラフを
用意してくださっていました。


杉浦さんラフはこんな風。
わくわくおしゃれしている女の子の感じを出すために
着せ替えをたくさんちらしたの…や
鏡をのぞいている女の子のイメージ。

こやまさんのイメージラフはこんな風。
やっぱり映画のわくわく感を出しつつ
飾り罫などまわりにかわいいデザインをして
本まるごと、かわいらしくしたいというイメージ。

こやまさんと杉浦さんの会話を聞いていると
ふたりのイメージはなんとなく近いみたい。


杉浦さんの提案したイメージカラーは綺麗なグリーン。
ペバーミントのような、メロンのような色。
好きな映画に出てくる小物や洋服をちりばめて…
と方向性が決まったところで
打ち合わせは終了。


杉浦さんの第2ラフはこんなふう
 
うんうん、いいですねえ。
どちらもかわいいけれど、女の子は正面をむいているほうが
カバーとして強いみたい。
確認しあって、これでいきましょう、となりました。


待つこと数日……


*-*-*


この続きは、後半へつづく!
明日の更新をお楽しみに。


(編集部・Y)