とある取材で、千葉県にある絵本作家・どいかやさんのお家を訪問させていただきました!
「ステキなお庭と、可愛いにゃんこたちに癒されるよ。」と
『かえるのピータン』の編集者から聞いていたので、
この取材に同行することをとても楽しみにしていました。
遠足前日は、子どものようにワクワクしていました。
しかし、前日の夜から嵐! お伺いする当日も、雨と風とで電車がダウン……。
車内にとじこめられたり、ノロノロ運転で遅々として電車が進まなかったりと、
ドラマチックな演出で、予定よりも2時間以上遅れての到着となりました。
ようやくお家にたどりついたときは、「かやさぁ〜ん!」と思わず涙目。
お昼を用意して待っていてくれたかやさん。
前の週に行っていたという“種子島のお味噌”をつかった玄米のおにぎり、
朝摘んだばかりの菜の花の芥子和えや、具だくさんのお味噌汁。
嵐の疲れも吹っ飛ぶほど、美味しい美味しいランチでした。
どいかやさんのお家には、可愛い猫たちが9匹います。何匹かご紹介しますね。
以前ブログにも登場した最年少のてんちゃんは、半年たった今、すっかり少年の面持ち。
やんちゃざかりまっしぐらのてんちゃんは、
お菓子を包んでいたリボンをおっかけて大はしゃぎ!
取材そっちのけで一緒になって遊ぶ広報の私…(ダメですね)。
そして、ストーブの前の暖かく気持ちのよい場所をキープするのはチップ。
本当に気持ちよさそうにうつらうつらしていました。
ひざに抱っこされているのは、スマちゃん。
足に置かれたスマちゃんの尻尾と、背中に置かれたどいさんの手が、
仲のむつまじさを表わしていますね。
さて、森を臨めるお部屋の角に、どいさんのステキなアトリエがあります。
虫の図鑑に古い絵本。糸や布でできた小さな人形たち。
おばあちゃんちに遊びに行ったのを思い出す、趣のあるたたずまいでした。
小さいころから絵を描くことが好きだったというどいさん。
本格的な絵本づくりのきっかけは、美大に通っていたころに所属していた<絵本クラブ>で。
公募に出しているうちに、“クレヨンハウス絵本大賞”で、
トムズボックス代表の土井章史さんの目にとまり、絵本作家へ。
そんなどいさんの絵は、ほとんどが色鉛筆で描かれています。
道具は、きれいに削られてお道具箱の中にお行儀よく並んでいました。
ぼかしを入れる綿棒もちゃんと仲間入り。
その場で、草むらにすっくと立つ黒猫を描いてくれました。
モデルはてんちゃんでしょうか。
お家の周りには、小動物がたくさんあらわれます。
お友だちに「森の中に住んでいて、さみしくないの?」と聞かれると、
「さみしいどころか(動物がいっぱいで)にぎやかよ。」と答えるのだそうです。
どいさんは、「生きものの生き方はたくましくてシンプル。
私もシンプルな生活がしたいと思うのです。」とおっしゃっていました。
そんな生活の中で感じていることが絵本を描く原動力になっているのですね。
そんなどいさんのそばには、にゃんこたちがそっと寄り添っているのです。
温かなきもちに包まれて、帰ってきました。
今度は初夏のころ晴れた日に、どいさんの家の下にある池に、
かえるの「ピータン」を探しに行きたいです。
<広報*M>