さて今回は、フェア会場を出て、ボローニャの街のおはなしを。
ボローニャはブーツ形のイタリアの上の方に位置する、エミリア=ロマーニャ州の都市。
赤っぽい石づくりの建築に囲まれた、中世の面影のこる穏やかな街です。
ヨーロッパで一番古いボローニャ大学があり、学問都市と呼ばれることも。
ボロネーゼパスタ、パルミジャーノチーズなど、美食の都としても有名です。
イタリアでは珍しく、バスなどが時刻表通りに回っている(!)住みやすい街なんだとか。
▲ボローニャ、マジョーレ広場入り口
ボローニャの中心地、マジョーレ広場のそばにあるサラ・ボルサ図書館は、
以前は証券取引所として使われていた建物。
ボローニャブックフェアに合わせて、絵本にちなんだ様々なイベントが開催されています。
今年は、『まるい まあるい』 や『と おもったら……』 のイエラ・マリさんの原画展や、
『365まいにちペンギン』のジョエル・ジョリヴェさんのぬり絵ベントなどが開催されていました。
▲サラ・ボルサ図書館内部。イエラ・マリ原画展の設営まっ最中!
ジョエルさんのイベントは、モノクロ版画の町並みに、好きに色をつけていくというもの。
大人も子どもも、夢中になってぬりまくり!
私も微力ながら、アパートの窓をぬらせていただきました。
▲(左)われらが編集長も、色ぬり参戦! (右)この方がジョエルさん。すてきです
余談ですが、サラ・ボルサ図書館の奥底には、ローマ遺跡があるのですよ。
建物の改修工事の際に、地下からローマ時代の遺跡を発見。
それをそのまま保存して、床を分厚いガラス貼りにし、
訪れる人が自分の足下に当時の遺跡を見られるようになっているのです。
地下遺跡はけっこう深くえぐれていて、見下ろすとちょっとこわいくらい。
これはもう、無条件にわくわく系!!
ボローニャにお越しの際は、ぜひお立ち寄りを。
▲夕暮れ時のマジョーレ広場。夕飯の時間ですね。。。
ボローニャは巨大な都市ではないので、マジョーレ広場のまわりでは、色々な人によく会います。
さっきまでミーティングしていた担当者に、広場前のバールでばったり、チーズ屋さんでばったり、
レストランで「あらやだ、またこんにちは」なんてことも多々。
なかでも広場にある絵本専門店でのバッタリ率、異様に高し。
いつ行っても大混雑の店内には、必ず誰か見覚えのある顔が。
一日中絵本を見てきたあとで、さらに絵本屋さんへ行くとは、みんな、ほんとに絵本好きなんだなぁ〜
きっとおいしいごはんを食べながら、今日見た本のことをあれこれ語り合うんでしょうね。
というわけで、今年もいろいろ収穫のあったボローニャ出張でした。
以上でボローニャレポートを終わります。
おまけ。
フィレンツェのヴェッキオ宮殿で見つけた壁画です。
下の方にあるのは・・・模写? 絵心バンザイ!!
(編集部*O)